宮里優作が極小ヘッド 260ccの1Wを実戦投入へ
◇欧州男子、アジアンツアー◇ホンマ香港オープン presented by Amundi 事前情報(21日)◇香港GC(香港)◇6700yd(パー70)
宮里優作は今週、ヘッド体積260ccの1Wを実戦投入する。ブリヂストンスポーツがツアーBのプロトタイプとして開発し、19日(月)に公認リスト入りを果たしたばかりの「P43-1」というモデルで、ロフトは9.5度。シャフトはこれまでと同じ「グラファイトデザイン ツアーAD BB(6X)」を挿している。
同社でクラブ開発を担当する升川泰祐さんは、以前からプロたちの小ぶりなヘッドへの懐古や要望を聞いていたという。460ccまで大型化した近年の1Wヘッドでは、重心距離の違いから、アイアンと1Wで違うスイングをせざるを得ないという状況が生まれている。ミスヒットに対する許容性は高まるものの、「スイング精度の高い選手には、無駄な大きさ」ということも事実だった。「道具のやさしさは飛びだけじゃない」と1Wからアイアンからまで同じ流れで打てることをひとつの答えとして、このプロトタイプを作ったという。
宮里は「3Wよりアイアンに近い感じがします。大きなヘッドだと、ダウンスイングで(アイアンとは)ヘッドの通る位置が違ってくるけど、この1Wだとほぼ変わらない。ドローを打ちたいときも、アイアンと同じイメージで打てる」と、その操作性の高さに満足気だった。
ヘッド体積が200cc違っても、飛距離はほぼ変わらないという。大きな樹木がホール間をさえぎる香港GCは、正確なティショットがカギとなる。実戦テストに注目だ。(中国・香港/今岡涼太)
※ちなみに、本間ゴルフが冠スポンサーとなって初開催となる今年の香港オープンでは、出場選手に記念品として、同社のモノづくりの伝統を象徴する手作りの250ccの1Wがプレゼントされた。木枠にセットされた、部屋にも飾れるような代物だ。