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プロV1、Z-STAR、X01・・・シーズン終盤戦は新作ボールが続々勝利

2012/12/14 09:58
藤田寛之が日本シリーズJTカップで使用した“新生V1”

2012年の国内男子ツアーは終盤戦、各メーカーの新作ボールで優勝した選手が相次いだ。タイトリストの「プロV1」シリーズの新作プロトタイプは、秋も終わりに差し掛かった11月から日本でもツアーに登場。ルーク・ドナルドが「ダンロップフェニックス」を制すと、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でも藤田寛之が勝利を挙げた。

また同時期には欧州ツアーの最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」を制したロリー・マキロイのほか、アダム・スコットは母国での「オーストラリアン・マスターズ」で優勝した。「プロV1」を使う藤田の感触は「前のモデルよりもさらに打感が軟らかくなったという印象。ドライバーなんかでは飛距離をロスしてしまうんじゃ・・・と思ってしまうくらいだが、実際はそんなことはない」。来年度は海外メジャーでの戦いに再び身を投じるベテランの、大きな武器になっているようだ。

「ダンロップフェニックス」でお披露目となったスリクソンの「Z-STAR」シリーズの新作は、シーズン中盤戦から話題となっていた。石川遼は「全米オープン」から使用し、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝。それ以前の8月には「WGCブリヂストンインビテーショナル」で、最終ホールで逆転勝利を飾ったキーガン・ブラッドリーが使用。実際はシークレットのテスト段階だったが、インタビューで嬉しさのあまり?“ポロリ”と、その存在を明かしていた。

アプローチでのスピン性能を求めているのが時代の流れ。ウェッジの溝の規制が始まってから、「30ヤード以内のショットのスピンが特に重要」とはスリクソンのプロ担当者。いかに飛距離を落とさずに、スピン量を上げていくかという課題にアプローチした。

それぞれ通算10勝目をマークした2人もニューボールで節目の一勝を飾った。

また、2つのメーカーに先駆けて10月に発売されたのはブリヂストンの「X01」シリーズだった。池田勇太は同社契約選手の中では、やや遅れて9月の「ANAオープン」でニュータイプにスイッチしたものの、直後の「キヤノンオープン」で早速結果を出した。「特に今回は良いものになっていると思う。“MILD”の後継として、風に対する抵抗力が強くなっている。前回よりも3倍、4倍」。

その後、11月の「カシオワールドオープン」ではハン・ジュンゴンが勝利。トーナメント会場の内外で各メーカーが火花を散らし合う中、来シーズンの開幕が待たれる。