4年で地球18周分 旅人ゴルファー・川村昌弘の足跡【アジア・アフリカ編】
連載が100回を突破!
欧州男子ツアーでプレーするプロゴルファー川村昌弘。2017年1月に開始した自著コラム「いま僕はココにいます」が、今年11月に連載100回を超えました。プライベートも含め、この4年で訪れた国と地域の数は実に70に上り、移動距離は約72万km、地球18周分に相当します。今回は、その旅路を厳選ストーリーで振り返る特別企画。前編のアジア・アフリカ編は、国内ツアー&アジアンツアーを往来していた時期を中心にピックアップしました。
旅人はシンガポールで連載第1回を刻む
始まりの地は東南アジア・シンガポール。当時23歳。高卒ルーキーとして活躍してからプロ6年目を迎えたときでした。名物料理の「ペーパーチキン」を手に、2ショットで最初の写真に収まってくれたのは、同い年でジュニア時代から競ってきた時松隆光選手。時は流れ、片や日本ツアーの選手会長、片や欧州ツアーメンバーという立場になりました。
旅人はカンボジアでトゥクトゥクに乗る
ゴルフの試合は世界中で行われていて、旅人は空き週が出たかと思えば友人のプロに呼ばれフィリピンツアーにも出場してみたり、マレーシアにゴルフクラブを置いてLCCで知らない国にもふらり足を運んでみたり。リュックひとつで出かけたカンボジアではモーテルに泊まり、ローカル飯に舌鼓を打ち、アンコールワットの夕日を眺めるのでした。
旅人はネパールで迷子になる
インドでアジアンツアーの大会に出場して、日本に帰国する前に立ち寄ったのはネパール。ヒマラヤ山脈までの道のりで、タクシー運転手に料金をボラれ、帰りにすし詰めのバス(ボロい)に乗ったかと思えば、街までの乗り換えが分からず迷子になって…。助けてくれたのはバングラデシュ人だったというから、アジアはひとつ、地球はひとつと実感するしかありません。
旅人はスリランカまで友人プロを訪ねる
旅人ゴルファーは幼い頃からゴルフコースに造詣が深く、「アジアで2番目に古いゴルフ場」でプレーしてみたいと訪れたのはスリランカ。ツアーで知り合ったプロにアプローチして案内役をお願いしました。旅がそれで終わるわけもなく、世界遺産の宮殿遺跡も見学。現地の人々の温かい歓迎ぶりと、普段はライバルであるはずの戦友たちの人間力を知るのでした。
旅人はインドで財布を失くす
旅にトラブルはつきもので、世界を巡る日常がいつも平和なわけがありません。インドでの試合、練習中にゴルフ場管理の女性たちとおどけて写真を撮ったかと思えば…コースで財布を失くしてしまいました。ココは日本ではありません。現金も、クレジットカードも…青ざめたところを救ってくれたのは、売店の女の子でした。
旅人はモーリシャスで…てゆーか、そこドコだよ
70もの国と地域を回れば、よく知らない地名も出てくるわけで。モーリシャス、どこにあるかご存知ですか? アフリカ大陸の東に浮かぶ小さな島国は大航海時代からオランダ、フランス、イギリス領だった歴史を持ちます。そんなところにゴルフ場が? あるんです。しかも、真っ青な海を望むスーパーリゾート! 宿泊代は高くつきましたけどね…。
旅人はケニアで友達をつくる
欧州ツアーに本格参戦してからはアフリカ大陸でプレーする機会も増えました。2019年に新たに開催されたケニアでの試合に喜び勇んで出場。ナイロビから牛や馬の横を走る車に乗り、会場についたかと思えば、Tシャツにジーパン姿でコース整備を担当してくれる現地の若者と記念撮影。彼らにもいつか、旅の楽しさ、ゴルフの楽しさも知ってほしい!