「いま僕はココにいます」Vol.6 フィリピン編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・23歳。2012年のプロデビューから5年間で巡った国の数は20以上。活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。世界を旅することこそが、幼い頃からの夢だった。傍らにはキャディバッグと小さなスーツケース。ゴルフで旅する渡り鳥の経路を追っていこう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、マニラにいます。
仲良しのミゲル・タブエナという選手に誘われて、「ソレイル フィリピンオープン」に参戦することに決めました。以前はアジアンツアーのスケジュールに組み込まれていましたが、今年はフィリピンツアーだけでの開催。それでも賞金総額35万ドル(約4000万円)がかかった試合なんですよ。それにしても、コースがとにかく難しい…。パー4は500yd前後と長いホールばかり。276ydもあるパー3もあったり…。毎日「75」で回っても、上位争いができそうな気がします。
今回はぜひ、前週のオフについて紹介させてください。年始から試合が続いたので、いったんここでリフレッシュ。一人旅でカンボジアへ初めて行ってきました。キャディバッグとスーツケースはマレーシア・クアラルンプールに置いて、リュックサックひとつだけで。お金をできるだけかけないように、飛行機はLCC(格安航空会社)。宿泊先は1泊3000円ほどのモーテルのようなところで十分。エアコンやバスタブはなくて、シャワーを浴びるとトイレや洗面台のところもビショ濡れになりましたが…(笑)。
シェムリアップ空港からの移動は、トゥクトゥク(3輪タクシー)で。運転手さんのサリーさんと仲良くなって、2泊3日の滞在中、いろんなところに連れて行っていただきました。アンコールワットで朝日も夕日も見て、他の遺跡も5、6カ所巡りました。水上生活の村では、たくさんの子どもたちと触れ合って気持ちが穏やかになりました。ガタガタの椅子に座って食べた、カンボジアのローカルの鍋もおいしかった。マレーシアに帰る際、サリーさんとの別れが本当につらかったですね…。やっぱり僕は、旅が自分の活力になります。刺激をたっぷり受けて、フィリピンでも頑張ります!
<今週のディナー>
カンボジアでのディナーは街中の屋台でビールと一緒に。カンボジアにはリエルという通貨がありますが、米ドルが使えます。ライスもスープもついて、8.8ドル(約1000円)くらいでした。