山下美夢有が待望の今季初優勝 プレーオフで古江彩佳を破る
◇国内女子◇富士通レディース最終日(13日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観衆3730人)
6位から出た山下美夢有が通算14アンダー首位で並んだ古江彩佳とのプレーオフを制し、今季31試合目でシーズン初優勝を飾った。2023年11月の最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来となるツアー通算12勝目。
優勝スピーチで「今年はなかなか優勝に届かず苦しい戦いが続いていたが、諦めずに自分を信じた。スポンサー、ギャラリー、一番近くで支えてくれる家族、いつも本当にありがとうございます」と話すと、こらえていた涙があふれ出た。「残り5試合も、自分らしいプレーで優勝を目指したい」と力を込めた。
山下は最終ラウンドを8バーディ、2ボギーの「66」でプレーし、逆転につなげるプレーオフに持ち込んだ。年間ポイントランキングでは2位につけながら今季は惜敗が続き、これまでシーズン2位(タイ含む)の回数はツアー2番目の多さとなる7回を記録。ト阿玉(台湾)が1989年に重ねた最多の8回に迫る状況で、待望のタイトルをつかんだ。
プレーオフでは互いに1ホール目をボギー。2ホール目で2打目をグリーン手前のバンカーに入れた古江がボギーとした後、グリーンを捉えていた山下がパーパットを沈めた。古江は日本勢最多に並ぶ同一大会4勝を逃した。
通算12アンダーの3位に前年覇者の櫻井心那のほか、桑木志帆、岩井明愛が並んだ。
年間ポイントランキング1位の竹田麗央は通算9アンダー10位。4位から1打差を追った馬場咲希は最終18番で「+4」をたたいて通算8アンダー14位に沈み、国内ツアープロ初戦での初優勝はならなかった。2週連続優勝かかかっていた佐藤心結も上がり3ホールで連続ボギーを喫し、同順位で終えた。
<上位成績>
優勝/-14/山下美夢有
2/-14/古江彩佳
3T/-12/櫻井心那、桑木志帆、岩井明愛
6/-11/ペ・ソンウ
7T/-10/濱田茉優、野澤真央、川崎春花