安田祐香が待望のツアー初優勝「すごく自信に」 27ホール短縮競技を逃げ切る
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(22日)◇利府GC (宮城)◇6638yd(パー72)◇雨(観衆4282人)
プロ5年目の23歳、安田祐香が通算9アンダーでツアー初優勝を飾った。
悪天候によるコースコンディション不良のため、3日間大会の競技成立に必要な最少ホール数27ホールに短縮され、同一の9ホールプレー(インコース)となった最終ラウンドで、後続を1打リードして単独首位からスタート。4バーディ、2ボギーの「34」で回り、3打差をつける通算9アンダーて逃げ切った。
アマチュア時代は兵庫・滝川第二高の同級生で、7月のメジャー「アムンディ エビアン選手権」に優勝した古江彩佳とともに注目を集めた。ツアートップ10が4回、2019年の“女子アマ世界一決定戦”の「オーガスタナショナル女子アマ」では3位の実績を残した。アマ時代から通算6度目の最終日最終組で回り、待望の初タイトルを手にした。
優勝スピーチでは「この大会で優勝したかった」と述べ、大会をスポンサードする住友ゴム工業(ダンロップ)の契約プロとしても最高の恩返し。「優勝できると思わなかったので心の準備ができていなかったけど、最後までいい戦いができてすごく自信になりました」と喜びを言葉にした。
6アンダーの2位に今季8度目のトップ10となるベテラン藤田さいき、今季2勝の岩井千怜、1打差を追って最終組を回った渡邉彩香。史上初の2週連続の大会連覇に挑んだ岩井明愛、メルセデスランキング1位の竹田麗央は4アンダー6位。
また「セクシークイーン」の愛称を持つ33歳のアン・シネ(韓国)が1オーバー28位に終わり、今大会限りでの引退を表明した。
なお本大会はセカンドカットも行われ、最終ラウンド進出は1アンダー30位タイまでの37人だった。
<上位成績>
優勝/-9/安田祐香
2T/-6/岩井千怜、藤田さいき、渡邉彩香
5/-5/小祝さくら
6T/-4/ささきしょうこ、森田遥、岩井明愛、竹田麗央
<過去の27ホール短縮競技と優勝者>※1988年ツアー制施行後
1991年/五木クラシック/小林浩美
1994年/ミヤギテレビ杯/元載淑
1995年/廣済堂アサヒゴルフカップ/黄璧洵
1996年/再春館レディス/李英美
2007年/スタンレーレディス/上田桃子
2012年/スタンレーレディス/有村智恵
2019年/スタンレーレディス/黄アルム
2021年/NEC軽井沢72/小祝さくら
2023年/リシャール・ミル ヨネックスレディス/川岸史果
<過去のセカンドカットと競技ホール数>
2020年/ニトリレディス/72ホール競技
2021年/資生堂レディス/36ホール競技
2023年/ヨネックスレディス/27ホール競技
2024年/Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント/45ホール競技
2024年/RKB×三井松島レディス/54ホール競技