2010年 マスターズ

【GDO EYE】マナセロ、記録更新を続ける驚異の16歳

2010/04/10 11:47
次々と最年少記録を塗り替える驚異の16歳、M.マナセロ(Andrew Redington /Getty Images)

今年の第74回「マスターズ」で新たな記録が誕生した。今大会に、09年全英アマチャンピオンの資格で出場しているイタリアのマテオ・マナセロは、1993年4月19日生まれの16歳。これは、「マスターズ」史上最年少(*1)での出場となる。
(*1)1952年のトミー・ジェイコブス(17歳2ヶ月)を抜く記録

マナセロが09年の全英アマで優勝した時も、124年の歴史を塗り替える史上最年少記録を更新。その資格で出場した同年ターンベリーで開催された「全英オープン」では12位タイに入る活躍を見せ、周囲を驚かせた。

そして今年の「マスターズ」。初日を「71」で終えたマナセロは、2日目に1バーディ5ボギーとスコアを落としたが、「76」で回って通算3オーバー。カットラインぎりぎりで予選通過を果たし、これもまた「マスターズ」史上最年少(*2)での予選通過記録更新となった。
(*2)1967年:18歳10ヶ月28日のボビー・コール(プロ)、1979年:18歳11ヶ月24日のボビー・クラムペット(アマ)の両方の記録を更新

マナセロは今大会が「マスターズ」初出場。つくづく、その才能に驚かされる。石川遼の2歳年下のマナセロは3歳でゴルフを始め、イタリア人としてはごく自然の成り行きでサッカーにも情熱を注いでいる。「本当にサッカーが好きで、プレーするのも見るのも好き。でも、ゴルフの方が上手かったから、ゴルフを続けているんです(笑)」。

今年の5月第一週に開催される「イタリアンオープン」がプロデビューの予定で、その後は欧州ツアーの何試合かに出場するつもりだという。この日、首位に立ったイアン・ポールターリー・ウェストウッドも欧州ツアーの選手。PGA一極集中の時代は過ぎ、ゴルフ界が変わりつつあることを実感する。(編集部:今岡涼太)

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