2010年 マスターズ

勇太、マスターズ初ラウンドは日本人新記録

2010/04/09 09:53
6番でバーディを奪い、ギャラリーの声援に応える池田勇太(Harry How /Getty Images)

「マスターズ」初日、今年が初出場となる池田勇太だが、13時31分、イアン・ポールタースティーブ・ストリッカーと共に1番ティに立っても緊張は無かったという。「あっという間にコールされていたからな」と池田。練習ラウンド時には経験の無かった強風に、「イメージがうまく出来なかった」と右サイドのバンカーに入れてしまうが、ここからパーセーブ。無難な立ち上がりを見せた。

6番パー3で初めてのバーディを奪ったが、一時的に雨風が強くなった8番、9番で連続ボギーを叩き、前半は「37」。しかし、折り返した後半は13番、15番と2つのパー5でバーディを奪うと、16番パー3では、左真ん中に切られたピンを右サイドの傾斜を使って攻略し、後半は「33」。「(後半切り替えられたのは)気分だよ。忘れようと思ったら、忘れたみたい」と笑い飛ばした。

「昨年の全英の経験があるし、そんなに緊張することなく良いスタートが切れた」と池田。「客は昨日の方が多かったんじゃないか?」と、マスターズデビューとは思えぬ余裕だ。

日本人選手の初マスターズでのベストスコアは、これまで3人が記録している「71」(69年河野高明、94年飯合肇、01年伊澤利光)。「70」をマークし、この記録を9年ぶりに更新した池田は、「上出来だよ。もっと良いスコアがいるかなと思ったけどな」とまんざらでもない様子。

初日を17位タイの好位置で終え、明日は初めての決勝進出も視野に入れる。「やってみてのお楽しみだけど、やっぱり(カットラインを)気にするんじゃないかな」と池田。予選通過ラインは首位と10打差以内か44位タイ以内。「なんだ、その中途半端なのは!」と、最後まで勇太節で締め括った。

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