プレジデンツカップ無敗のコイヴンが本命/パワーランキング
フェデックスカップ・フォールが今週の「ユタバンク選手権」で再開する。今年で3回目を迎える大会は、全8戦のシリーズ第2戦にあたる。
ユタ州セントジョージ郊外のアイビンズにあるブラックデザートリゾートは、第1回大会から会場を務めている。PGAツアーで使用される他のコースにはない独特の景観を持つ一方、近年ツアー主催大会の開催コースとなった会場の中では、選手にとって最も馴染み深いコースでもある。シーズン終盤の目標達成を目指す選手たちにとって、その経験値は大きな武器となる。ただし、期待が高まる理由はそれだけではない。
以下は、優勝争いが予想される選手たちの紹介と、コースの特徴、そして好天が予測される気象条件などについての詳細である。
パワーランキング
15位 竇沢成(中国)
爆発力より安定感が持ち味。直近6試合で予選通過した5大会すべてでトップ25入りを果たし、前戦「ビルトモア選手権アッシュビル」では今季最高の7位タイに入った。ショットからパットまでバランスが良く、とりわけグリーン上が強み。
14位 マーベリック・マクネリ
プレーオフで25位タイ、19位タイ、7位タイと結果を残し、フェデックスカップ42位で2027年シグニチャーイベント出場権を獲得。居住地ラスベガスから近いブラックデザートで、得意のパターを武器に上位を狙う。
13位 ダグ・ギーム
派手さはないがショット力はツアー屈指。ショットの総合力は3位、ピンに寄せる精度は5位と高水準を誇り、安定したスコアメークが持ち味。直近7大会で5度のトップ20入りを果たしている。
12位 ジャクソン・スーバー
フォール初戦を15位タイで終え、2大会連続トップ25入り。昨年のブラックデザート初出場時も15位タイに入り、コースとの相性の良さを示した。
11位 李昊桐(中国)
前戦で10位タイに入り、ダークホースとしての期待に応えた。DPワールドツアー復帰後の好調ぶりを示しており、切れ味鋭いアイアンショットが最大の武器。
10位 ベン・コールス
コーンフェリーツアー17位につける一方、前戦15位タイでフェデックスカップも90位に浮上。「BMWチャリティプロアマ」優勝後は13試合連続予選通過、そのうち5大会でトップ15入りしている。
9位 マルコ・ペンゲ(イングランド)
前戦のトップ10入りは、直近8試合で5度目のトップ20入り。うち3度がトップ10フィニッシュと好調で、いずれも休養からの復帰後に記録したものだ。
8位 ユ・チュンアン(台湾)
直近5大会連続で予選を通過し、そのうち4大会でトップ25入り。フェデックスカップ93位まで順位を上げてきた。昨年大会でも15位タイに入っている。
7位 ジョニー・キーファー(米国)
パーオン率3位を誇るショットメーカー。大きなグリーンでは持ち味がやや薄れるかもしれないが、プロキシミティ16位とチャンスメーク力も高い。前戦は7位タイ。
6位 マット・ウォレス(イングランド)
直近10大会でトップ10入り5回、トップ15入り7回と好調。特に直近6大会はすべて15位以内で終えており、フェデックスカップ76位、世界ランキング54位につけている。
5位 マックス・ホマ
35歳のホマは苦しいシーズンの中でも粘り強く戦い、トップ25入りを6回記録。直近では「フェデックスセントジュード選手権」で24位タイに入った。未勝利ながら、昨年9位タイだった今大会でフェデックスカップ53位からの巻き返しを狙う。
4位 マット・マッカーティ
ブラックデザートでは初開催大会を制し、昨年も3位タイ。2大会の平均スコア66.125を誇る左腕は、このコースに絶対的な自信を持つ。2027年シグニチャーイベントの出場権も確保しており、さらなる上積みを目指す。
3位 マイケル・ブレナン
1年前にPGAツアー・アメリカズの「フォーティネットカップ」を制覇すると、その直後にブラックデザートでも優勝。今年8月の「ウィンダム選手権」も制しており、直近の「BMW選手権」では10位タイに入った。
2位 ベン・ジェームス
直近2大会でトップ3入り。7月の4位タイなどの活躍でフェデックスカップ66位につけるが、公式ルーキーとして扱われるのは今週からだ。もし統計対象なら、フェアウェイキープ率とパーオン率でツアー1位に立つ。
1位 ジャクソン・コイヴン
「プレジデンツカップ」で唯一の無敗選手として2.5ポイントを獲得し、高い評価に応えた21歳。落ち着き払ったプレーぶりは年齢を感じさせず、主要大会出場権獲得へ向けても前進を続けている。
ブラックデザート攻略のポイント
雄大な景観と溶岩地帯に囲まれたコース
グレートベースン、モハベ砂漠、コロラド高原が交わるこの地域は、周囲の絶景が最大の魅力だ。植生が少ないため視界が開け、どこまでも続く景色を楽しめる。その一方で、コースはトム・ワイスコフとフィル・スミスが溶岩地帯の上に設計・造成。周囲の黒い岩肌との対比によって、フェアウェイやグリーンの鮮やかな緑が際立って見える。
バーディ合戦が予想されるレイアウト
ブラックデザートは開催初年度から2年連続で、ツアー屈指の易しいパー71コースの一つとなっている。昨年の平均スコアは69.811。幅広いフェアウェイと約7000平方フィートの大型ベントグリーンが特徴で、スコアを伸ばしやすい環境だ。
ラフは最大3.5インチあるものの、コース内には黒い溶岩帯やアンプレヤブルになり得るエリアが点在するため、最大のテーマはセカンドショット。グリーンを確実に捉え、チャンスをパットで決め切ることが優勝争いの鍵となる。
高地ならではの距離感が重要
フェアウェイを外すリスクが比較的小さいため、勝負を分けるのはアイアンショットの精度だ。コースは標高約3000フィート(約910メートル)に位置し、全長7421ヤードながら実際には短くプレーされる。飛距離の計算と距離感への対応が求められる。
大きなグリーンでもパットは難しい
大型グリーンゆえにバーディチャンスは多いが、パッティングは決して簡単ではない。ブラックデザートは過去2年とも4~8フィートのパット成功率でツアー4番目の難しさを記録。10フィート以内、10~15フィートでも難易度の高いグリーンとして知られている。
天候は後半ほど好条件
グリーンスピードはスティンプメーターで12.5フィート前後を予定。ただし週前半は東太平洋の熱帯低気圧の影響で雨が予想されている。その後は天候が回復し、大会期間中は晴天が続く見込み。最高気温は約32度まで上昇する一方、風は穏やかな予報となっている。
(協力/PGATOUR.com)