プレジデンツカップで「最も得るもの、失うものが大きい」5選
「プレジデンツカップ」や「ライダーカップ」では、大会前と大会後で選手への評価が大きく変わることがある。2021年ライダーカップで飛躍したスコッティ・シェフラー、2022年プレジデンツカップで存在感を示したトム・キムなどがその例だ。2026年大会の舞台であるメダイナCCでも、評価を上げる選手と下げる選手が現れる。それこそが、こうした国別対抗戦の醍醐味なのである。
今大会で24選手それぞれが何かを得る一方、失うものもあるわけだが、その中には特に注目すべき選手がいる。メダイナCCのコースNo.3を舞台に、最も大きなものを懸けて戦う5人の選手は以下の通りである。
得るものが大きい:ジャクソン・コイヴン
わずか3カ月前までオーバーン大学でプレーしていたジャクソン・コイヴンは、今や米国代表入りを果たし、初のチーム対抗戦に臨む。急成長ゆえに期待も大きいが、今大会で活躍すれば、その実力が本物であることを証明し、将来の米国代表を担う存在として評価を高めることになるだろう。
注目ポイントは、誰とペアを組み、どれだけ出場機会を与えられるかだ。開幕前にはジャスティン・トーマスと多くの時間を共にしており、ベテランのトーマスがルーキーを支える役割を担う可能性が高い。
ブラント・スネデカー主将が積極的に起用し、トーマスとのコンビが機能すれば、コイヴンは2023年ライダーカップのルドビグ・オーベリ(スウェーデン)のようなブレークを遂げるかもしれない。そうなれば、彼への期待は一気に高まるだろう。
失うものが大きい:スコッティ・シェフラー
世界ランキング1位のシェフラーだが、プレジデンツカップとライダーカップの通算成績は6勝11敗4分と期待ほど良くはない。特にフォアサムでは1勝7敗。かつてこれらの大会でキャリアを通して苦戦を強いられたタイガー・ウッズの領域に足を踏み入れかねない危うささえ感じられる。
今週はシェフラーにとって、そうした状況を覆すチャンスとなる。彼はメダイナにおいてダントツの実力を持っており、世界選抜とのどの対戦でも優位に立つことが予想される。今大会で好成績を残せば「チーム戦が苦手」という評価を払拭できる。しかし、再び平凡な結果に終われば、来年のアウェーでのライダーカップに向けて批判がさらに強まる可能性がある。
得るものが大きい:キム・シウー
キム・シウー(韓国)は、今回のプレジデンツカップでキャリアの新たな段階へ進めるか注目されている。感情豊かなプレーと闘志で大会屈指の存在感を示してきた彼は、通算6勝5敗と勝ち越している数少ない世界選抜選手の一人だ。
今回は単なるローテーション要員ではなく、世界選抜の最高ランク選手として、トム・キム(韓国)とのコンビで多くのポイント獲得を期待される立場にある。その分プレッシャーは大きいが、飛躍のチャンスでもある。
今季は優勝こそなかったものの、フェデックスカップ4位、予選落ち1回のみ、メジャーでも自己最高レベルの成績を残すなどキャリア最高のシーズンを送った。今大会で期待に応える活躍を見せれば、彼の評価はさらに高まり、キャリアは新たなステージへ進むだろう。
失うものが大きい:ジャスティン・トーマス
トーマスはこの10年間、米国チームの中心選手として活躍し、プレジデンツカップ通算10勝3敗2分、ライダーカップでも初出場から2大会で6勝2敗1分という優れた成績を残してきた。
しかし近年は全盛期ほどの力を発揮できず、直近2回のライダーカップはいずれも主将推薦での出場となった。今季も堅実な成績ではあったが、選出は当落線上であり、現在の調子よりもマッチプレーでの実績とリーダーシップが評価されて代表入りした。
だからこそ今大会はトーマスにとって正念場だ。結果を残せなければ、今後の代表選出に疑問符が付き、これまで築いてきたチーム戦での輝かしい実績にも影響を及ぼしかねない。
失うものが大きい:トム・キム
トム・キムの名声は、プレジデンツカップでの活躍によって築かれた。2022年に世界選抜へ加わると、チームにエネルギーと勢い、そして大胆さをもたらし、その存在感を強く印象づけた。
ただし、感情を前面に出す選手には常に大きな注目が集まる。これまでキムは相手を挑発し、チームを鼓舞しながら結果も残してきたが、今大会で期待に応えられなければ、その評価に陰りが生じる可能性がある。
メダイナでも持ち前の情熱的な姿勢を見せるだろう。しかし今回は、パフォーマンスだけでなく結果でも存在感を示し、自らの実力を証明することが求められている。
(協力/PGATOUR.com)