米国男子ツアー

シェフラーの快進撃を支えるパター「スパイダーツアーX」が入手可能に

2024/06/30 13:24
シェフラーの使用する「スパイダーツアーX」Lネックパター(GolfWRX)

スコッティ・シェフラーによる驚異的なシーズンの原動力となってきたパターが入手可能となった。世界ナンバーワンの使用するテーラーメイド「スパイダーツアーX」のLネックが、一般向けに発売されることになったのである。

シェフラーは3月の「アーノルド・パーマー招待」でこのパターをデビューさせると、出場10大会で6勝を挙げる破竹の快進撃を見せている。

新パター投入初戦で優勝を遂げ、1年近く続いていた無勝利期間に終止符を打った。以降はほぼ無敵状態で「ザ・プレーヤーズ選手権」、「マスターズ」、そしてシグニチャーイベント(昇格大会)である「アーノルド・パーマー招待」、「RBCヘリテージ」、「メモリアルトーナメント」、「トラベラーズ選手権」を制覇している。

今春のパター変更は、これまでキャリアでほぼ一貫してブレード型パターを使用してきたシェフラーにとって大きな変化だった。そして、その動きは大当たりだった。昨季フェデックスカップのプレーオフでプロトタイプのパターである「スパイダーツアーX SSプロト」を使用したことはあったが、バッグにとどまったのはわずか2週間であり、その後はブレードパターに戻したのだった。

元々シェフラーが使用していたブレード型パターの特徴だったLネックに加え、このプロトタイプには他にも、標準モデルのスパイダーパターとは異なる仕様が施されている。フェースは金属製でミーリングが入り、ヒールとトウには視認可能な黒いスクリューが付いており、重心位置は他のスパイダーよりも前方にセットされている。

シェフラーは様々な種類のスパイダーをテストした結果、テーラーメイドによると、最終的に好みのLネックでありつつ、それ以外はスパイダーの全ての機能を搭載したスパイダー ツアーXに落ち着いたとのこと。もちろん、彼のパターにもサイトラインに加え、トゥルーパスアライメントとピュアロールインサートが搭載されている。

そして今、このパターは誰もが入手可能となったのである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)