2ボールからスパイダーへ ローリーのパター変更は“ロリー”の影響?
◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 事前◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7558yd(パー71)
シェーン・ローリー(アイルランド)は、プロキャリアの大半でオデッセイの2ボールパターを使ってきた。「オデッセイ ストロークラボ エクソー 2ボール」、「ホワイトホットプロ 2ボールブレード」、そして今年からは「ホワイトホットOG 2ボール」になっていた。
切っても切れない関係と見られた2ボールパター。ところが、ロリー・マキロイ(北アイルランド)とペアを組んだ前週「チューリッヒクラシック」でパターを「テーラーメイド スパイダーツアーZ」に変更した。
なぜ?同じスパイダーを使用しているマキロイとペアを組んだ影響か?チーム戦のお祭り気分でおそろいにしたのか?
ローリーに経緯を聞くと、マキロイから受けた唯一の影響は、より多くのパットを決めるよう鼓舞されたという部分のみだった。「実際、これは彼の使用しているパターとは別のモデルなんだ。あの時は勝つためにいくつか決めなければならないパットがあったので、いつもよりプレッシャーはあったかもしれないね」と笑いながら話した。
マキロイは「ツアーX」モデルを使用しているが、ローリーはXより流線型で、2つのソールウェートがフェース側に装着されている「ツアーZ」モデル。ヘッドはクラウンにホワイトのトゥルーパスアライメントデザインがあしらわれており、2ボールを連想させるためスムーズに乗り換えられたのだ。ただ、2ボールのようなダブルベントホーゼルでなく、ショートスラントネックとなっている。
今週の開幕前日には「グリーン上で悪戦苦闘していたから、何か新鮮な見た目のものが必要だった。ネック形状も違うから動きは若干異なるけれど、似ているんだ。(2ボールのように)白いラインが入っているし、マレット型だからね。だから、かなりドラスティックな変更というわけではないんだよ。練習グリーンで手に取ってみたら、見た目を気に入った。『これで試してみるか』という感じになったんだ」と説明した。
この変更で手応えをつかんだのは明らかだ。マキロイとともに「チューリッヒクラシック」を制し、「ウェルズファーゴ―」でも新パターは彼のバッグに収まっている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)