米ツアー初優勝を飾ったジェイク・ナップはなぜ“ドライバー二刀流”なのか?
ジェイク・ナップは、先週の「メキシコオープン」でファンの心を奪った。何年も下積みを重ね、夢を諦めないためナイトクラブの用心棒としても働いた29歳は、間違いなく2024年で最も親しみを感じさせる優勝者だ。
ナップの魅力は心揺さぶるストーリーのみではない。ファンは驚異的なボール初速を生み出す滑らかなスイングにも驚嘆した。ナップのツアー平均ボール初速は時速183.9マイルで7位、ドライビングディスタンスは308.6ydで11位にランクイン。優勝ギアに2本のドライバーを入れていたことで、恐らくゴルフクラブマニアの心も鷲づかみにしたことだろう。
ナップはツアールーキーではあるが、十分な経験から“何が自分に向いているか”をよくわきまえている。3番ウッドは彼に向いていないのだ。
「ずいぶん前は3番ウッドをバッグに入れていたけど、一度としてお気に入りの一本を見つけることはできなかった。3番ウッドだと、僕はたいていフェースの一番下で打っていた。スピンが入りすぎて、どうしようもなかった」と大会前にGolfWRX.comに明かしていた。
ナップはフェアウェイウッドを使う代わりに、ロフト角13.5度のテーラーメイド「BRNRミニドライバー」を選択。このクラブで、ロフト角9度のピン「G425 LSTドライバー」を補完している。
昨年、オクラホマでのフィッティングセッションで、ナップはフィッターに「286yd飛ばせるクラブを探している」と相談しており、このミニドライバーで打った最初の3打の飛距離は285ydから290ydの間に収まった。
「これは3番ウッドより易しく打てるんだ。直打ちすると、スピン量は多くなるけれど、直に打つことはそんなに多くない。それに、270yd以上あるショットでは、そこまで精度にこだわっていないしね。たいがいはグリーン周りへつけようとしているから。だから、これは僕にとってティショットでフェアウェイを捉えたいとき専用のクラブなんだ」
ドライバーの2本使いなどのように、ナップは快適さを保つために必要な自由度を確保するため、PXGと(PGAツアーで一般的な13~14本ではなく)8本のクラブを使用する契約を結んでいる。
「(前のクラブ専属契約を終えた)2022年以降、僕は最も自由を与えてくれるものを使用しようと決めたんだ。当時の年齢と、キャリアにおける段階が、そうすべきときに差し掛かったと感じた。一番上から一番下のクラブまで、同じメーカーのものを使用したくなかった。必要が生じたら、変更できるようにしたかった」と経緯を説明した。
「それで、スコッツデールナショナルへ行って、60度(ウェッジ)からドライバーまで、全てのクラブのフィッティングを行ったんだ。コーンフェリーツアーでは、ピンのドライバーは使ったり使わなかったりしたけれど、だいたい僕はそこまで多くを替える方ではないんだ」
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)