2022年 AT&Tペブルビーチプロアマ

ダニエル・バーガーが10年物のアイアンにこだわるワケ

2022/02/07 17:36
ダニエル・バーガーが愛用するのは2011年モデルのアイアン※写真は2022年「セントリートーナメント」( Gregory Shamus/Getty Images)

昔からこういった話はあるが、ダニエル・バーガーのこだわりは半端ではないようだ。

「僕は山ほど試打をして、これが自分にとって一番いいアイアンだったんだ。だから、僕にはこれ以外の物を探す理由が見当たらないんだよ」。ディフェンディングチャンピオンとして「AT&Tペブルビーチプロアマ」を迎えたダニエル・バーガーは開幕前の火曜日、会場でメディアに対してそう語った(編注:腰痛のため初日スタート前に棄権)。

これは、バーガーが高校生だった2011年から一貫してテーラーメイドのツアープリファード MCアイアン(2011年モデル)を使い続けている理由を問われたことへの答えだった。バーガーは用具契約がフリーだった2020年にテーラーメイドと契約したのだが、ピッタリ合うアイアンは最新モデルではなく、使い古しの方だった。

「(何年もの間)僕はこれを固持し続けているんだ」とバーガー。

ただし、他の全てのメーカーもそうしているように、テーラーメイドも新しいモデルへと移行しているため、バーガーがこの軟鉄鍛造キャビティバックモデルのバックアップを必要とする場合に問題が発生し得るのは言うまでもない。そこで役立つのがソーシャルメディアだった。

「僕は複数のセットを持っていて、それらはいろいろなところから集まってきたんだ」。バーガーは「ファーマーズインシュランスオープン」の際、GolfWRXの取材に対してこう述べ、さらに「1セットはオンラインで買ったんだ。インターネットを通じて知らない人からね」と続けた。

「彼はソーシャルメディアを通じて僕に知らせてくれたんだ。これは完璧なセットでね。彼がかつてテーラーメイドで働いていたことがあったのかどうかはわからないけれど、箱とか全てがテーラーメイドの物なんだ。完全に新品だったんだよ」

そして、これは1回限りのことではなかった。バーガーの探索により、他にも手を差し伸べる人が現れたのである。

「オンラインで入手できるセットがあって、いろいろな人たちが僕に連絡をくれるので、自宅には膨大な量のバックアップが控えているよ」と語った。

これまで3回出場している「AT&Tペブルビーチプロアマ」で、10位タイ、5位タイ、そして優勝という成績を残してきたバーガーは、用具については先を見越して行動するのが賢明だと思っている。

「自宅に練習用の1セットと、試合用の予備としての1セットを取って置くのが良い方法だと思う」とバーガー。

しかしながら、彼のソーシャルメディア上での存在感が物を言い、「今はしばらくやっていけるだけたくさんのクラブがある」という。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

2022年 AT&Tペブルビーチプロアマ