ホブランの用具変更が「ヒーロー」制覇に貢献
ビクトル・ホブランは、優勝した12月の「ヒーローワールドチャレンジ」で、大会期間中に用具変更を敢行するという、珍しい決断を下した。
彼はバッグにピンi210の3番アイアンを入れてアルバニーGCでの1週間をスタートした。しかしながら、風が止んだ週末は、長い番手でより高い弾道を打つため、ほんの数週間前に使い始めたばかりの7番ウッドに入れ替えた。
ピンのツアーマネジャーであるケントン・オーテスは、しばらく前からホブランに7番ウッドを実戦で使うことを勧めていた。しかしながら、ホブランは3番ウッドと4番アイアンの間を埋めるのは、ユーティリティかロングアイアンがベストだと考えていた。
彼はツアーでプレーし始めた当初、21度のキャロウェイXフォージドUTアイアンを使っていた。最近になって、ノルウェイ出身の24歳は、タイトリストT200の3番アイアンとピンi210の3番アイアンを使用していた。
しかし、彼は10月「シュライナーズチルドレンズオープン」の練習レンジで、同じツアー選手のラント・グリフィンの7番ウッドを試打した後、考えを改めた。オーテスによると、ホブランは「大会毎に変更していた」とのことで、そのキャリーで240ydを打つ番手の試打を繰り返した。
ホブランは週毎に、その大会の開催コースの特性に合わせ、3番アイアンか7番ウッドのどちらかを使用した。240から260ydのショットで高い弾道とソフトな着弾を求める場合、あるいは距離が長く、グリーンの速いコースでプレーする場合、ホブランは7番ウッドを選択した。
距離の短い、あるいは狭いゴルフコースに直面した時、ティショットでも使用するクラブとして、彼は3番アイアンを選んだ。また、彼は風の強いコンディションでも、弾道を低く抑えるため、3番アイアンを使用した。
しかし、その「ヒーロー」の最終ラウンドで風が止むと、ホブランは3番アイアンから、グラファイトデザイン ツアーAD DI 8Xシャフトの装着されたピンG425マックスの7番ウッドをバッグに入れた。
今回の変更は、ツアーにおいて7番ウッドの人気が高まっているなかで起こったことだ。オーテスは、彼が組み上げた7番ウッドの多くは、「どちらかと言えば6番ウッドに近い」と説明した。
当該クラブは通常、ピンのクラブのロフト調節スリーブの“小さいマイナス”あるいは“マイナス”の位置にセットされているため、クラブのロフトが1度から1.5度立っているのである。従って、クラブのロフトは21.5度ではなく、20あるいは20.5度になっている。これに加え、ピンはしばしば標準的な長さより短いシャフトでクラブを組み上げている。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)