アダムスゴルフの90年代中期の名器「タイトライズ」が現代版で復活
オリジナルのアダムスゴルフ「タイトライズ」フェアウェイウッドを覚えている人は多いだろう。1995年にデビュー。伝えられるところによると、バーニー・アダムスが20分で描いたスケッチを基に考案された。独自の「上下逆転ヘッドデザイン」や「3面ソールフェース」、低重心設計は、様々なライから容易に高弾道のショットを打てることから、アベレージゴルファーにとって天啓となった。
アダムスの発明品は、1996年に「ゴルフチャンネル」で放送された、スポーツキャスターのジャック・ウィタカーとスイングコーチのハンク・ヘイニーによる30分の紹介番組により、人気が爆発した。1997年に、同社はこのクラブで3000万ドル以上の売上げを記録。1998年には、100万本近くのタイトライズがコースで使用され、PGAツアーチャンピオンズ(シニアツアー)では3番目に使用率の高いフェアウェイウッドとなった。
90年代末にフォアサムでラウンドすると、少なくとも一人はタイトライズのフェアウェイウッドを使用していたほどだった。
「クラブが成功した理由は、役に立ったからです」と、アダムスは1998年に「ダラスマガジン」で簡潔に述べている。
そして今、タイトライズはレトロ感満載の外見に新しいテクノロジーを携えたクラブとして戻って来た。この度アダムスゴルフがリリースした新しいタイトライズ フェアウェイウッドとハイブリッドは、オリジナル版に搭載されていた3面ソールを踏襲。フェースのトップには、ティショットを打ちやすくする新設計が盛り込まれつつ、薄型ヘッドと低重心は保持されている。
約10年前にリリースされた一世代前のタイトライズから素材がアップグレードされたのに加え、新しいタイトライズにはクラブフェースの後ろにベロシティスロットが搭載されており、これによりフェースの柔軟性が向上するため、高初速とオフセンターヒットの向上が実現する。
アダムスは2012年にテーラーメイドに買収された。2013年には、テーラーメイドの技術者たち手により、タイトライズのアップデート版が市場に出たが、このファミリーに新しい仲間が加わるのはそれ以来となる。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)