2021年 フォーティネット選手権

ミケルソンが長めのアームロックパターを使用

2021/09/19 08:40
長めのパターを使っているミケルソン(Meg Oliphant/Getty Images)

フィル・ミケルソンはこれまで一度も実験に恐れをなしたことはなかったし、51歳の今でさえ、それは変わっていない。

彼の試行錯誤が新シーズンも続いていることは、今週のシーズン開幕戦となる「フォーティネット選手権」で新たに調整を施したパターを披露したことで明らかとなった。

ミケルソンは、カリフォルニア州ナパのシルバラードリゾート&スパで「70」をマークした第1ラウンドで、新しいパターを使った。

彼は今も引き続き、8月「WGCフェデックス セントジュード招待」でアームロック式のパッティングを試した際に使用したのと同じ名器ウィルソン8802に似たブレード型のプロトタイプヘッドを使用している。

このプロトタイプは、彼が長年使用したオデッセイPMブレードに似た形状をしており、ストロークでのローテーションを少なくする造りになっている。

今週、ミケルソンはパターにロフトを加え、さらにより長いグリップとシャフトを使っている。彼は初日に約6週間にわたってグリップの延長に関して色々と試していると述べた。

「慣れるのに少し時間はかかるけれど、どこからでも良い感じで転がせると感じられた瞬間が何度もあったんだ」とミケルソン。

このクラブについて、ミケルソンと緊密に取り組んできたキャロウェイの主任クラブパフォーマンスアナリストであるゲリット・ポンは、ミケルソンのパターのスーパーストローク リストロックは現在17インチになっており、ポンによると、「以前より少しだけ長くなった」とのこと。

「このパターは41インチに伸ばされていて、彼の通常のブレードの仕様よりも少しロフトがついているんだ。グリップが長くなったことで、オリジナルのリストロックグリップと比べて、少し短めに握ることができるようになった」とポン。

ミケルソンがテネシー州メンフィスで使用したパターは、40.75インチだった。パターを1/4インチ長くし、グリップを長くしたことで、ミケルソンはより効果的にパターを“チョークダウン(短めに握る)”しているのである。

「実際パットは良かったので、良い感じだと思った」とミケルソンは初日に述べた。「僕はソリッドに、ラインに乗せて打っているんだ。だから、明日は良いラウンドが必要だし、60台中盤あたりのスコアが必要になる。僕はそれを達するのに足るだけのプレーができると確信しているし、もちろん十分良いパッティングもできている」

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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