2021年 ツアー選手権

タイガー・ウッズの「ツアー選手権」歴代優勝ギアを比較してみた

2021/09/07 18:19
「FedEx Cup」初代王者をかけた2007年「ツアー選手権」を制したタイガー・ウッズ(S.Greenwood /Getty Images)

タイガー・ウッズは2007年にフェデックスカップを制覇した際、初開催となったフェデックスカッププレーオフで「64」「63」「64」「66」をマークし、8打差の圧勝を遂げた。これは、ウッズの代名詞的な圧巻のパフォーマンスであり、ウッズによる勝利の典型例だった。

ウッズは、イーストレイクで72ホールの自己最少スコアをマークして、初開催のフェデックスカップを制した。ウッズの使用したギアのセットアップは、彼がキャリアを通じて用いた「方程式」と類似したものだったが、ドライバーのみ例外だった。460ccのヘッドとグラファイト製シャフトを使用し始めてから、まだ数年しか経っていなかったのである。

「方程式」とは以下の通り。
・ウッド契約メーカーの最新バージョン
・三菱ケミカル ディアマナシャフト
・ウッズのキャリア序盤でラリー・ボブカが組み上げたタイトリスト681Tアイアンのスペックと形状が類似したプロトタイプアイアン
・マイク・テイラー(現アーティザンゴルフ代表)によるクラフトウェッジ
・伝家の宝刀、スコッティキャメロン パター
・大昔から使用するゴルフプライド ツアーベルベット コードグリップ
・トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューシャフト(アイアンはX100、ウェッジはS400)

プレーオフ初代王者となった2007年大会(Getty/AFLO)

<2007年使用ギア>
ドライバー: ナイキ サスクワッチ ツアー460(7.5度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナ ブルー 83 TX
フェアウェイウッド:ナイキ サスクワッチ II(3番15度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナ ブルー 103 TX
アイアン: ナイキ フォージドブレード(2番~PW)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
ウェッジ: ナイキ プロコンボ(56度)、ナイキSV(60度)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S400)
パター: スコッティキャメロン ニューポート2 GSS
ボール: ナイキ ワン プラチナム TW
グリップ: ゴルフプライド ツアーベルベット コード

比較対象として、ウッズが11年後の「ツアー選手権」で劇的な優勝を遂げた際に使用したギアを見てみよう。そのセットアップについて、常に言われているように、ここでもDNAは同じであり、パターも不動の存在となっている。メジャー15勝のうちの14勝をもたらしたスコッティキャメロン ニューポート2 GSSパターが、バッグに収まっているのである。

2018年にはテーラーメイドの契約選手となっていたことから、ウッズの使用するウッド類は、ナイキからテーラーメイドに変わっている。シャフトは同系統を使用しているが、若干軽くなっている。ウッズ専用のプロトタイプアイアンのスペックやウェッジのロフトも似通っており、全体として、間違いなく相違点より類似点の方が多い。

タイガー・ウッズが5年ぶりの復活優勝を遂げた2018年大会

<2018年使用ギア>
ドライバー: テーラーメイド M3 460(9.5度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナD+ホワイト 70TX
フェアウェイウッド:テーラーメイド M3(3番13度、5番19度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+ホワイト 80TX
アイアン: テーラーメイド TWフェーズ1 プロトタイプ(3番~PW)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)
ウェッジ: テーラーメイド ミルドグラインド メッキなし(56度、60度)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S400)
パター: スコッティキャメロン ニューポート2 GSS
ボール: ブリヂストン ツアーB XS
グリップ: ゴルフプライド ツアーベルベット コード

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

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