2021年 バルスパー選手権

「バルスパー選手権」で目撃 選手使用の用具をレポート

2021/05/04 18:12
バルスパー選手権で48位に終わったダスティン・ジョンソン(Sam Greenwood/Getty Images)

我々(GolfWRX)は「バルスパー選手権」の開催前にコパーヘッドコースを巡回。選手がどんなギアをバッグに入れてPGAツアーで最も難しいコースのひとつと対峙するのかを確認した。そんな中、パッティング向上のためのクリエイティブな施策、多くの試打、そしてアマチュアにとってインスピレーションとなり得るコンボセットなどを目撃した。

パッティングマットは今、最も面白いアイテム

パターマット(提供:GolfWRX、PGATOUR)

パッティングマットは、ツアーにおいてにわかにその勢力を拡大している。選手たちは、これまでセットアップやストロークのパスを確認するツールとして、シャフトやアライメント棒を使っていた。しかし、これらのマットは、同じ目的を達する上で、よりシンプルな手段なのである。マットは迅速で簡単にセットできる上、軽量でコンパクトだ。世界最高峰の選手たちでさえ、毎週パッティングの基礎練習を行っているという事実は、全てのゴルファーにとって良いレッスンとなるであろう。

DJは引き続きテーラーメイド「ブランドン1」を使用

ダスティン・ジョンソンのパター(提供:GolfWRX、PGATOUR)

ダスティン・ジョンソンは、LAゴルフのグラファイト製パターシャフトで組まれたテーラーメイドの新しい「ブランドン1」プロトタイプパターを使用し続けるようである。彼は、「RBCヘリテージ」の最終ラウンドで、このパターを初めて実戦投入した。「これはかなり気に入った。違うシャフトでヘッドも違うけれど、転がりが良いから、使い続けることにした」と、ハーバータウンでの日曜に「66」をマークしたジョンソンは述べた。彼はその日、グリーン上で3ストローク以上を稼ぎ、1月の「セントリー トーナメント・オブ・チャンピオンズ」以来のベストスコアをたたき出した。トミー・フリートウッドも、2週間前に同じプロトタイプのパターを実戦投入している。

誰にも間違えられないパトリック・リードのクラブ

リードの名前入りアイアン(提供:GolfWRX、PGATOUR)

自身のシグネチャーモデルのアイアンセットを使用する最高の利点は、間違えられることがないところだ。日本のクラブメーカーであるグラインドワークスによる自身のシグネチャーモデルのブレードアイアンのセットを使用しているパトリック・リードがこれに当てはまる。

アダム・ハドウィンはコンボセットをスーパーサイズ化

アダム・ハドウィンのギア(提供:GolfWRX、PGATOUR)

伝統的な意味合いでいうと、アダム・ハドウィンは決してギアマニアとして知られているわけではないが、コンボアイアンセットを構築した彼のアプローチは、多くのゴルファーにとって学ぶべき点が多い。ハドウィンのキャロウェイ製アイアンセットは3つの異なるモデルからなり、「エイペックスMB(ブレード)」、「エイペックスTCB」、そして古いモデルの「エイペックスUT」が混在している。これは、正しいツールを使用してバッグの中身を微調整し、しかるべき飛距離の段階をつくる上で完璧な例である。

イアン・ポールターが複数のドライバーを試打

イアン・ポールターは複数1Wを試打か(提供:GolfWRX、PGATOUR)

タイトリストの契約選手であるイアン・ポールターは、「バルスパー選手権」の大会中に、2つのTSiシリーズのドライバーを使用している姿が目撃された。試打の正確な理由は定かではないが、どうやら長めのシャフトを使用することで、ティショットの飛距離を伸ばそうとしているようだ。ポールターは現在、フェアウェイキープ率のランキングはツアーで27位となっているが、平均飛距離はトップ200圏外と下位に沈んでいる(編注:大会前時点)。「ライダーカップ」歴戦の強者にとって、飛距離アップは大きな役割を果たすことになる。

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

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