米国男子ツアー

チャールズ・ハウエルIIIがPGAツアーきってのギアマニアといえる理由

2021/01/19 18:23
ギアマニアのチャールズ・ハウエルIII※写真は2019年「ザ・RSMクラシック」(Ben Jared/Getty Images)

PGAツアーの選手は、誰もが自分のクラブと特別な関係を築いている。中には新年初戦の覇者であるハリス・イングリッシュのように、シンプルさを頼りにほとんど微調整を加えない者もいるが、その対極にいるのがとにかくテストにテストを重ねるのが大好きな選手たちである。

ただ一つの単純な理由で、チャールズ・ハウエルIIIはGolfWRX.com(ゴルフ情報専門サイト)の申し子となった。ハウエルIIIはギアとなると夢中になり、しかも、その対象は自分のギアに留まらない。ツアーで彼ほどゴルフクラブに対して情熱と好奇心を持っている選手はほとんどいない。特に試打のプロセスとなると、クラブを自分に合わせ込むだけでなく、自分の用具のニュアンスを理解する上で頼りになる術を長年にわたって持ち続けてきた。

「ソニーオープンinハワイ」で、ハウエルIIIは過去に何度もトップ10入りし、2012年と2013年はそれぞれ2位、3位と惜しくも優勝を逃していた。

今年の大会(19位)に向けての調整は、最小限ながら重要な意味を持つものだった。新シャフトとなる藤倉コンポジットのベンタスブラック6Xを実戦投入したのである。

ハウエルIIIはPGATOUR.comに取材に、ベンタスは自身のニーズに適ったシャフトだとし、「ちょっと変わっているのだけど、僕は安定感がありながらも硬すぎないシャフトを求めていて、このシャフトはそれを満たしているんだ」と話している。

どのクラブを常態的にバッグに収めるかという判断について、WRXが休暇期間中にハウエルIIIから話を聞いたところ、そのプロセスについて次のように述べた。

「生活のためにプレーすることで、僕には多くの製品をテストできる利点があるのは言うまでもないけど、自宅(オンライン)でリサーチし、この用具は何ができて、背景にはどんな意図があるのかを理解するのは、とにかく楽しいことなんだ」

「僕は今でも自分に何が合っているかを把握する上で、できる限りテストを重ねるようにしている。どの週も新鮮な気持ちでいられるのは、知識の追求があってこそなんだ。今どきのテクノロジーは目覚ましいものがある。他のことと同じように、質問しなければならないし、何があるのか見渡した上でいろいろと試し、その上で判断しなければならないんだ」

その言葉からハウエルIIIが、大会ごとにバッグの中身を変えているわけではない理由が分かるだろう。ここ数年、タイトリストの契約選手としてプレーしている彼のバッグの中身は、ツアーレップであるJJ・ヴァンウェゼンベック氏の助けもあり、かなり固定されている。

しかしながら、変化を必要とされるときもあり、彼は自分に合ったフェアウェイウッド、ハイブリッド、あるいはパターを探すため、他社製品も躊躇なく試している。これは常に知識の追求を行っている選手にとっての研究であり、いつでも最後の決め手を見つけ出そうとしているのである。

これは効果的な方法といえるのだろうか? 選手によっては、これができる者と避ける者がいるが、彼にとっては、ワクワクさせてくれる部分なのである。間違ったことなど、何一つない。

チャールズ・ハウエルIIIのギア(提供:GolfWRX)

「ソニーオープンinハワイ」でのハウエルIIIの使用クラブは次の通り。

ドライバータイトリスト TSi3(10度)
シャフト藤倉コンポジット ベンタスブラック6X
フェアウェイウッドピン G425 LST(3番14.5度)、ピン G410(7番20.5度を20度に調整)
アイアンタイトリスト T100(4番~6番)、タイトリスト 620MB(7番~9番)
ウェッジタイトリスト ボーケイデザイン SM8(48度を47度に調整、52度、56度、60度)
パター:スコッティキャメロン 009M
ボールタイトリスト プロV1

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)