次世代のタイトリストプロV1とプロV1xがPGAツアーでデビュー
プロV1といえば「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」である。最初のプロV1プロトタイプは、2000年の「シュライナーズ」でツアーの選手たちに提供された。47人の選手がその週に実戦投入し、そのなかには大会を制したビリー・アンドラーデも含まれていた。あれは、ゴルフを革命的に変化させた週だった。
そして今、タイトリストはTPCサマリンで最新のプロV1プロトタイプをお披露目。この最新のプロトタイプは、2年間の開発プロセスを経て発表される。
ツアーの選手たちが実戦で新製品を使用するのは、ツアー・シーディング(ツアーでの播種)という名称でも知られ、研究開発において製品が公の場にリリースされる前の最終段階となる。これは、ツアートラックのサポートチームにとって、かなりエキサイティングな時でありながら、ストレスのかかる時でもある。
ツアーの契約選手には、9月初旬から中旬にかけて、かなりの量のサンプルが渡されるが、これはトーナメントのコースコンディションで新しいボールがテストされる最初の週なのである。
タイトリストは、現在並行して新モデルであるTSiメタルウッドを実戦投入している最中でもある。これはやり過ぎのように聞こえるかもしれないが、選手たちに新型ウッドと新しいボールのテストを同時に行ってもらうのは、かなり理に適っているのである。それぞれのパフォーマンスは、それぞれに依存し合っているので、これらを同時に調整していくことで、多くのステップを省くことができる。
これまでのところ、この新しいボールの評判はすこぶる良い。
ここでいくつか気になるポイント。
・キャメロン・トリンガーリは自宅で新プロV1xをテスト中に「59」をマーク。
・キャメロン・スミスは月曜の練習ラウンドを3連続バーディでスタートすると、火曜の練習ラウンドは出だしからさらに1つ多くバーディを奪った。
・新プロV1xを使用したグレッグ・チャルマースは、「僕は今日、新プロV1xで9ホールをプレーしたけど、この日のようなトーナメントのコンディションで良いパフォーマンスを示すことができれば、それは正式に完璧なゴルフボールを作り上げたことを意味するんだ。飛ぶし、素晴らしい弾道で、ショットの打感は良くなったし、特にグリーン回りが良いね。より長くフェースに乗っていて、打感がかなり良いんだ。チッピングでのスピン量もかなり増えた。今週はこのボールに乗り換えて良いかな?」と述べた。
・新プロV1を使用したジミー・ウォーカーは、「プロV1のレフトダッシュと同じくらいドライバーの初速が速く、グリーン回りの打感がソフトだね。まだテストを重ねなければならないけれど、今のところ良い感じだよ」とコメント。
・この週のフィールドで唯一、2000年の「シュライナーズ」でオリジナルのプロV1もテストした経験を持つロリー・サバティーニは今大会週に、すぐさま19年モデルのプロV1イエローから新プロV1xへ乗り換えた。
最新版のプロV1とプロV1xがいつ店頭に並ぶのかについて、何も聞くことができていないが、現場での種まきは始まっており、今後、我々がどんどん情報を得られるのは間違いなさそうだ。
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)