パワーランキング:HPバイロン・ネルソン選手権
By Rob Bolton, PGATOUR.COM
「HPバイロン・ネルソン選手権」が開催されるTPCフォーシーズンズのラ・コリナのレイアウトは非常に特徴的で、ここ数週間の米国ツアーでは見られることがない程だ。「ザ・ホンダクラシック」が開催されたPGAナショナル以来のパー「70」となる。テキサス州アービングで156名の選手達は、皆同じ道を辿ってプレーをする。ここで必要な事は、隣にいる選手より少ない打数で回ることだが、利用できるパー5はたったの2つしかなく、その差を広げるには限りがある。
さらにラ・コリナは「ザ・ホンダクラシック」の前週に行われた「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」以降、初めてのハイブリッドデザイン(混合芝)のコースである。フェアウェイはバミューダ芝、目指す先のグリーンにはベント芝が植えられている(その広さ平均6000平方フィート)。良いコースだが、慣れるのに時間がかかる。この巨大なひだは、数え切れない程の“サプライズ”を最後のリーダーボード上に見せてくれるだろう。過去4大会の優勝選手の内、3名は今大会初優勝である。それは、ジェイソン・デイ(2010年)、キーガン・ブラッドリー(2011年)、べ・サンムン(2013年)の3選手だ。
平均ストローク率はプラス0.413で、ラ・コリナは、メジャー以外のパー70コースのうち4番目に難しい。これは2シーズン連続の記録となった。しかしこれでも、2008年大会前に改修されて以来、初のアンダーパーを記録した2009年大会(-0.315)以降、最も良い数字なのだ。しかし、ティショットをフェアウェイに乗せるのが非常に難しく、コースヤーデージ7166ヤードに達しても、通常はパッティング勝負となるため、特に大きな影響はないのだ。
ディフェンディングチャンピオンのべ・サンムンはフェアウェイキープ率39位タイ、パーオン率9位タイ、そしてスクランブル率は17位。ロリー・サバティーニ(2009年)とジェイソン・デイ(2010年)のように、彼もパッティングで何か大きな発見をした。ストローク・ゲインド・パッティングと成功パット平均距離で2位。10フィート以上のパッティング成功数は12度で首位タイに立っている。
今週半ばに雨が降る可能性があるが、大会初日までには東にそれる予定だ。大会期間中は乾燥したコンディションになるだろう。穏やかな風が広がるが、突風が吹くこともありテキサスらしさも感じられる。予報によると、最高気温は26度前後となりそうだ。
1、キーガン・ブラッドリー
2011年大会覇者のブラッドリーは、過去に3度出場し、今大会の賞金獲得ランキング第2位。昨年度は2位でフィニッシュし、コース記録の「60」を出した。
2、ジョーダン・スピース
彼にとってはホームタウンでのイベントで、4度目の出場となる。トップ15以上はなし。最近では「マスターズ」と「ザ・プレーヤーズ選手権」でのアジャストスコア率は第6位。
3、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)
昨年大会は初出場3位。トータルドライビングで4位タイ、パーオン率とピンまでの距離でトップに立っている。
4、マーティン・カイマー(ドイツ)
「ザ・プレーヤーズ選手権」優勝。クエイルホローでは18位タイ。昨年大会で初出場、5位タイ。
5、ジミー・ウォーカー
「ザ・プレーヤーズ選手権」で、最終日のベストスコア「65」をマークし6位タイ。過去12試合中10度トップ25入り。ストローク・ゲインド・パッティングで現在トップ。
6、マーク・レイシュマン(オーストラリア)
急速に米国ツアー上位に定着した選手。今大会過去4度予選通過した時は全てトップ15位入り。先週の「ザ・プレーヤーズ選手権」では23位タイ。
7、ゲーリー・ウッドランド
「ザ・プレーヤーズ選手権」で11位タイ、12回連続予選通過となり、そのうち8回はトップ20位入りしている。今大会では過去4試合全て予選通過している。
8、マット・クーチャー
TPCソーグラスでは17位。直近5大会で初めてトップ5位から外れた。ラ・コリナでは直近6試合全て出場、2度トップ15位入り。
9、ダスティン・ジョンソン
2011年大会で20タイに着いて以来初めての出場。過去には2009年に4位タイ、2010年に7位タイ。最近、不調傾向にある。
10、石川遼
日本で5位タイに着いてから休養に入っていた。米国ツアーで3度トップ10入り、5度25位入りを果たしている。昨年大会では初出場で10位タイでフィニッシュ。
11、ライアン・パーマー
テキサス出身選手。3月の「ザ・ホンダクラシック」で2位タイ、4月にヒューストンで7位タイ。今大会では2011年にプレーオフで敗れ、翌年は9位タイでフィニッシュ。
12、ロリー・サバティーニ(南アフリカ)
2009年大会で優勝して以来、4大会出場するもトップ40入りすらできず。しかし今シーズン直近4大会で2度トップ10入り、1度トップ20位入りを果たしている。
13、ジェイソン・ダフナー
最近目立った活躍はないものの、2014年シーズン4度トップ15入りしている。今大会では2012年に優勝。2011年大会で8位タイ。
14、ブライアン・スチュアード
クエイルホローでは予選落ち、ハーバータウンで5位タイ、TPCソーグラスでは17位タイに着いた。パー3、パー4、パー5のスコア率でトップ25に入っている。
15、モーガン・ホフマン
直近10大会のベストはTPCソーグラスでの17位タイ。昨年大会の5位タイは少しでも意味を持つだろうか。3日目と最終日をスコア「66」で締めた。