ミケルソンは11位タイも復調に手応え
By Helen Ross, PGATOUR.COM
フィル・ミケルソンは、2013-14シーズン初のトップ10入りを目標とし、ノースカロライナにやって来た。
最終日を首位から2打差の3位でスタートしたにも関わらず、結果としてトップ10を逃すことになろうとは。
ミケルソンはクエイルホロークラブで過去10度プレーし、7度トップ10入りを果たしている。土曜日には「63」という好スコアで通算11アンダーにまでスコアを伸ばし、首位に立ったJ.B.ホームズ捕らえかけた。
しかし、日曜日は「76」と苦戦。自身が「お気に入り」と形容するクエイルホローでの過去44ラウンドで、ワーストとなるスコアを記録してしまった。11位タイという結果で終わったにも関わらず、ミケルソン本人は、いつものように楽観的な姿勢を崩していない。
「今日と金曜日(「75」)は良いプレーが出来なかったけれど、2日も素晴らしいスコアで回れた。これは正しい方向に向かっているという兆しだ」。
絶大な人気を誇るレフティーは、最終日の第1ホールから7つのパーを重ね、良い滑り出しを見せた。フロントナインで唯一、ティショットがフェアウェイを外した342ヤードの8番(パー4)でボギーを記録。ミケルソンはティショットを左のラフに運んでしまい、第2打をグリーンエッジに。約1メートルのパーパットを外してボギーとした。
修正しようと試みるも、バックナインで更に調子を崩してしまう。パー5のアドバンテージを生かせなかったばかりか、16番(パー4)では、グリーンエッジからカップまで4打を要し、ダブルボギーを叩いた(公式記録では約2メートルから3パット)。
17番(パー3)では、ギャラリーのいるグリーン右のラフにティショットを打ち込むと、リカバリーショットがグリーンエッジに捕まり、第3打はカップまで約50センチのところでストップするなど波に乗れずボギー。バックナインを「39」としてホールアウトした。
ミケルソンは、「今日はボールを上手く打てていた。グリーンで苦しんだけどね。自分にとっても良い試練になったと思う。風も強くて難しいコンディションだったし、中間順位の選手がスコアを伸ばして順位を上げたり、とてもエキサイティングな1日だった」とコメント。
11位タイと大きく順位を落としたものの、それでもミケルソンにとっては米国内の大会で今季ベストフィニッシュ。来週はTPCソーグラスで開催される「ザ・プレーヤーズ選手権」に出場を予定している。ミケルソンは2007年の同大会で優勝を飾っている。
「今週をきっかけに調子を上げられればと思う。今週は良い状態を保てたからね。ここ数ヵ月は調子も良いし、今週は何度も良いショットが打てた。明日デイブ・ストックトンに会って、パターの安定性を高められるかやってみるつもり。今週のうち2日間はパッティングの状態が良かったのに、残りの2日は酷い状態だったから」。
次回ミケルソンがノースカロライナにやって来るのは、来月パインハーストNo.2コースで開催される「全米オープン」。優勝すれば念願のグラウンドスラム達成となる。ミケルソンは、ペイン・スチュワートの前に敗れた1999年を含め、「全米オープン」で過去に6度も2位に甘んじている。