ミケルソン、「63」の好スコアで優勝争いに再参戦
By Helen Ross, PGATOUR.COM
クエイルホロークラブでの「ウェルズファーゴ選手権」3日目。フィル・ミケルソンは「63」のビッグスコアをマークし、「とても意味のあるラウンド」だと語った。
ミケルソンにとっては、この日の9アンダーのラウンド自体が素晴らしかったのはもちろん、「63」というスコアで「ウェルズファーゴ選手権」の首位集団という“定位置”に戻ったことに意味があった。
クエイルホローでの過去10試合中7試合でトップ10入りを果たしているミケルソン。昨年大会は3位、今年も11アンダー3位で最終日を迎える。クエイルホローでの自己ワーストに並ぶ「75」をマークした2日目は、スコアカードに署名をする際の表情も厳しかった。
「すべてがうまくできた」とこの日のミケルソン。「ティショットからグリーンまで、良いプレーができたんだ。ショットは好調で、次を狙える場所に置くことができた。アイアンショットも決まっていて、ナイスパットで好スコアにつなげられた。今年はすべてがうまくいった時がなかったから、かなりいい気分だね」。
「…手ごたえを感じたんだ。今日はうまくいった。良かったよ」。
今季のミケルソンはまだ1度もトップ10に入っていない。現時点では「シェル ヒューストンオープン」での12位タイが最高だが、今大会3日目の「63」という数字は今季11試合のベストスコアで、PGAツアー43勝目も現実味を帯びてきた。
この日のミケルソンは7バーディを奪取し、7番ホールでは約4メートルのイーグルパットに成功。前半9ホールは、3番から8番の6ホールで7アンダーを記録して「29」で終え、ビッグスコアに貢献した。
ミケルソンの猛チャージは2メートル弱のパットで始まった。4番ホールでは約9メートルのバーディパットを沈め、続いて約2メートルと11メートル半のバーディパットにも成功。そして7番でイーグルを奪った。8番ホール(318ヤード、パー4)ではドライバーショットをグリーン近くに乗せたのち、約90センチからバーディを奪取してスパートをかけた。
続く後半9ホールでは、13番で3メートル弱、15番(パー5)では約1.5メートルのバーディパットをそれぞれ沈めた。今大会初日と2日目でトータル3オーバーだった難関“グリーンマイル”では、すべてのホールでパーセーブに成功した。
とはいうものの、最終18番ホールでは右のフェアウェイバンカーにはまり、2打目はレイアップ。3打目でわずか50センチにつけてパーとし、集まったファンをうならせた。
ミケルソンは自ら「ピンチを乗り越えたいいプレーだったね」と満足そうに振り返った。