2014年 ファーマーズインシュランスオープン

ミケルソンが腰痛で棄権

2014/01/26 12:25
決勝ラウンドに進出したミケルソンだったが、腰痛の影響で棄権した(Stan Badz/PGA TOUR)

フィル・ミケルソンが24日(金)の夜、腰痛を理由に「ファーマーズインシュランスオープン」を途中棄権した。

ミケルソンは大会2日目、トーレパインズのサウスコースを1オーバー「73」でフィニッシュ。この日の暫定首位だったジョーダン・スピースから8打差としていた。しかしラウンドを終えた時点で、腰を痛めないようスイングを変えることで悪い癖が出てくるのを危惧していたミケルソンは、地元大会ということもあり、彼自身はプレーを続けたかったそうだ。

だがミケルソンのマネジメント会社は、彼が棄権することを決めたと声明を発表。今後は医者と話し合い、最善策を見つけるとしている。ミケルソンはまた、次週行なわれる「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で連覇を狙う存在だ。

「僕はこの大会が大好きで、ここで戦いたいと思っている。サンディエゴでのプレーは楽しいし、なおかつ自分が育ったところでもある。だからどうしても挑戦したいんだ」と、ミケルソンはラウンド後に話していた。「でもその反面、自分の悪い癖が出てきている気もする。こんなひどい状態で挑戦したら、大変なことになるかもしれないね。良いプレーをしようとひどいスイングをして、体に負担をかけてしまうからさ。何が最善なのかを考えると、心が痛いね」。

ミケルソンは結局、(2日目終了時点で首位だった)ジョーダン・スピースから8打差としていた。

ミケルソンはこれまで腰痛とは無縁だった。痛みが出てきたのは先週の「アブダビHSBCゴルフ選手権」からで、ここでは2位タイという結果だった。

夜を徹した治療でいくらか状況はよくなったものの、結局痛みはぶり返してしまう。そのためミケルソンは痛む腰をかばおうとスイングを変えていることも明かしていた。彼のティショットは平均で265ヤードだったが、これは昨年の平均飛距離よりも23ヤード短い。

大会2日目の初めには「(米国では)今年最初の大会だし、1年をスタートするのは常にエキサイティングなものだ。だけど悪い癖が出始めているから、慎重に行きたいと思う。自分の現状をしっかりと見極めたいんだ」と話していたミケルソン。「手ごたえがあるかどうかを見るためコースに出て、少なくとも早い段階でトライしてみたいと思っている。まあその点に関しては、慎重に行きたいね」

ミケルソンは多忙な西海岸のスケジュールの中をプレーすることになる。「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の次は「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」が控えているのだ。その後は子供たちがそれぞれ学校の春休みに入るため、「ノーザントラストオープン」や「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」への出場は考えていないという。

「僕にはまだ1年ある。メジャー大会だってあるし、他のトーナメントにも参加する予定だ。だから悪い癖にははまりたくないんだよね」と、ミケルソン。「僕のプレーは今年をスタートするのに準備ができている。だから自分のこれまでのスイングと比較しても、今は(痛みで)自分がひどいスイングをしていると言えるんだ」。

2014年 ファーマーズインシュランスオープン