妹みたいに勝ちたいN. トンプソン
ニコラス・トンプソンは、クアラルンプールCCが自身に幸運をもたらしてくれることを願っている。今月はじめ、妹のレクシーにとってそうであったように。
18歳にして米国女子ゴルフ界のスターであるレクシー・トンプソンは2週間前、クアラルンプールCCの東コースで開催された「サイム・ダービーLPGAマレーシア」で優勝した。そして「CIMBクラシック」で米国ツアー初優勝を狙うニコラスも今週、クアラルンプールCCで、今度は西コースでプレーする。
もし日曜日にニコラスが優勝すると、トンプソン兄妹は米国男子ツアーと米国女子ツアーでそれぞれ勝利を収めた史上3組目の兄妹コンビとなる。過去にはビル・クラツァートとキャッシー・ゲリング、そしてジム・キャラガー・ジュニアとジャッキーのペアが、兄妹でのツアー優勝を達成している。
もっとも、同じシーズンに優勝したペアは未だかつていない。
「とてもワクワクするね」とニコラス。「僕の家族には、優れたゴルファーが3人いるんだ(弟のカーティスはルイジアナ州立大学でプレーしている)。そして残念ながら、その中で一番才能がないのが僕だよ」。
「でも、悪い気はしないね。2012年にもドバイで同じような機会があった。妹が2011年の終わりに優勝し、僕も同じコースで2012年の初めに良いプレーをした。そして、2週間前にここで妹は優勝した。僕も勝利を目指し、素晴らしいストーリーを残せるよう頑張るよ」。
妹がまだ10歳だった2005年にジョージア工科大学を卒業したニコラスは、自身が真剣にゴルフをはじめたのは11歳か12歳の頃だったという。一方、妹のレクシー、そして現在ルイジアナ州立大学3年生のカーティスは、4歳頃には既にゴルフを始めていた。兄のニコラスがゴルフコースに行く度について行ったのだ。
3人はお互いをいつもライバルとして意識してきたと、ニコラスは話す。
「ひたすら練習すれば良いわけではないよ」とニコラス。「良きライバルと明けても暮れてもプレーを楽しむ事が大切だ。私たち3人は、信じられないような試合を繰り広げてきたんだ。今まで一緒にたくさんゴルフをしてきたし、お互いの成長を促し合っていたよ」。
「妹が困っているときは、僕が少しばかり助ける。それ以外のときは、お互いが完全にライバルなんだ。そんな風に育てられてきたんだ。僕は彼女に負けたくないし、彼女も僕に負けたくない。だからより頑張ろうと思えるんだよ」。