ウッズは後半大乱調 「ガスが切れてしまった」
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
おそらく長いシーズンを戦ってきた疲労が、金曜日のタイガー・ウッズにのしかかってきたのだろう。
最初の13ホールを5アンダーで回ったウッズは、最後の5ホールで6オーバー。2日目を「71」で終え、最下位から僅か3打差の30人中26位タイと厳しい状況に置かれた。
「序盤から自分の力を全て出し切ったけど、最後には力尽きてしまっていた」今季出場15試合で5勝を挙げ、フェデックスカップランキング1位で今週を迎えたウッズは話した。「ガスが切れてしまったんだ」。
ゴルフ界最高の選手の、思わぬ告白だ。ウッズはこの日、14番でティショットをひっかけると、木々から脱出するのに苦戦しダブルボギー。16番では、グリーン横のバンカーからのパーセーブに失敗した。
17番で状況はさらに悪化した。ティショットを池に打ち込むと、グリーン手前からのショットもグリーンに乗せることができず、トリプルボギーの「7」を叩いた。
「脚がクタクタになってしまったんだ」とウッズ。「(17番では)上手く回転させることができなかった。その前の、14番だったかな?でも同じことをやってしまった」。
「とにかく長い長い道程だった。全英オープンから、数え切れないくらいの試合を戦っているからね」。
ラウンドの序盤、ウッズはここ数週間では最高のプレーを見せた。パー4の3番では10フィートのバーディパットを決め、8番、9番でもバーディを加えた。「ようやくバーディが出たのは良かったね。21ホール目になるのかな?」。
パー4の12番でも、正確なアプローチショットから4フィートのバーディパット、続く13番でも15フィートのバーディパットを決め、この時点で首位から4打差まで詰め寄った。
前日、自身のプロキャリアで7度目、そして2010年全米オープン以来となるバーディなしのラウンドを回ったウッズにとって、この日の序盤は見事な巻き返しだった。
ウッズはこの日、グリーンの速さへの適応を見せた。いずれも自身3度目となるザ・ツアー選手権制覇、そしてフェデックスカップ制覇を目指す週末に、良い状態で突入できそうだ。
一方でウッズは、約1時間の間にリーダーボードの1ページ目からほぼ底辺へと転落した。イーストレイクでオーバーパーを2ラウンド続けるのは、2003年以来のことだ。
「我々は皆、来週の休みを楽しみにしているんだ」ザ・プレジデンツカップ前を控えた来週のオフについて、ウッズは話した。「ここにいる誰もが万全の状態ではない。皆、満身創痍の状態なのさ」。
ウッズは、勝負を諦めているわけではない。
「まだ勝負は終わっていない」とウッズ。「まだ36ホールだ。ゴルフは短距離走ではなく、マラソンなんだ。最後まで走り抜くよ」。