2013年 リノタホオープン

リノタホOPは崖っぷちの2人が上位争い

2013/08/02 17:42
フェデックスカップ進出を狙うG.ウッドランドが好発進した (Getty Images)

間もなく開幕を迎えるフェデックスカップ・プレーオフへの出場権を賭けて、2人のゴルファーが初日から積極的なゴルフを見せた。木曜日のモントルーG&CCをノーボギーの「65」で回ったゲーリー・ウッドランドは、バーディは2ポイント、パーはポイントなし、ボギーはマイナス1ポイントとカウントされるステーブルフォード方式の得点で14ポイントを獲得し、グレッグ・チャルマースを1ポイント差でリードした。

初日2位タイにつけた29歳のウッドランドは、フェデックスカップ116位で今大会を迎えた。1打差4位で後を追う展開のグレッグ・チャルマースは同じく118位。フェデックスカップのプレーオフまで3週間となった今、残る公式戦は、来週の全米プロゴルフ選手権と、翌週のウィンダムチャンピオンシップしかない。フェデックスカップランキングで上位125位に入ることが、プレーオフ出場の最低ライン。フェデックスカップ(および賞金ランキング)の上位125選手は、来たる2013-2014年シーズンのツアーフル参戦権(シード)も得られる。

ウッドランドは初日のフロントナインを5バーディ、ノーボギーで回ると、後半は7ホール連続パーでしのぎ、上がりの2ホールで連続バーディを奪った。高地にあるリノは、飛ばし屋のウッドランドにとって有利に働く。PGAツアーのドライビングディスタンスで2位(ティショットの平均は305.6ヤード)の彼は、モントルーのパー5をミドルアイアンで攻略できる。彼は4ホールあるパー5で3バーディを稼ぎ、18番(パー5)に至っては、セカンドショットに6番アイアンを選択し、見事な2オンを見せた。

「僕の目標は、今の調子のままプレーを続けること。そうすれば結果はついてくるはずだから」と、2011年のフェデックスカップ最終戦ツアーチャンピオンシップbyコカコーラに出場経験があるウッドランドは語る。「良いゴルフをすれば、プレーオフへの道は開ける。プレーオフで良いゴルフをすれば、何をやってもOKってことさ」。

2011年のタンパベイ選手権プレゼンテッドbyエバーバンクを制したウッドランドは、その年の世界ゴルフランキングのトップ50に名を連ねた。今年は、20戦で16度も予選通過を果たしながら、トップ10フィニッシュが一度もない。今季の最高順位は、16位タイが3度あるだけだ。

一方、「最近はプレッシャーの連続だよ」と語るのは、4位につけたチャルマース。「先週も大きな重圧を感じながらのゴルフだった。毎週、ミニテストが続いている感じさ。そう、Qスクールのミニ版とでも言えばいいかな。なにしろほとんどのショットにプレッシャーを感じているからね」。

40歳となったチャルマースは、今季21戦で2度のトップ10フィニッシュがある。2月のノーザントラストオープンでの10位タイと、3月のタンパベイ選手権での4位タイだ。しかし直近の15試合に限ると、予選通過はわずか6試合のみ。その間の最高順位は37位タイと今ひとつ振るわない状況だった。

だが、10番スタートのこの日は、出だしから5ホール連続でバーディを決めると、前半最後の18番(パー5)でもバーディを奪い、ハーフで「30」をマーク。バックナインも1バーディ、1ボギーでまとめ、初日を「65」で終えて13ポイントを獲得した。

今のところ、首位を争うウッドランド、チャルマース両選手に、次週の全米プロゴルフ選手権の出場権はない。しかし、リノタホオープンで優勝すれば、出場の道は開ける。

2013年 リノタホオープン