ボストンの被害者に$7,000を寄付したドリスコル
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
ジェームス・ドリスコルは、未だにボストンを故郷と呼ぶ。
彼のアパートは、ボストン・マラソン同時爆発事件の現場から、わずか2ブロックの場所にある。事件当日、およそ50人もの彼の友達が、ボストン・マラソンのゴール付近のパーティーに参加していた。
そのなかでも2人は、爆発の起こった2ヶ所の間にいた。
言うまでもなく、「RBC ヘリテージ」が行われるバーバータウンへ向かっていたドリスコルのアパート付近も、今週の爆発で被害を受けた。
幸いにも、彼の友達は誰ひとりとして怪我を負う事はなかったが、ドリスコルは被害者家族の為に少しでも手助けをしたかった。そのため、彼は自らがバーディを決める度に1,000ドル(約10万円)をThe One Fund Bostonという団体に寄付する事を公約した。(もちろんこの記事をお読みのあなたも寄付できます)
ドリスコルは今週、「RBC ヘリテージ」で予選通過を果たす事は出来なかったが、金曜日の3バーディを含め、2日間でトータル7バーディを決めた。ドリスコルは、来週のニューオーリンズでもバーディ毎に寄付する取り組みを続けるつもりだ。
ドリスコルは、出来る限りゴルフに集中しようと努力したものの、2人の容疑者の内の1人を捜索する為に、厳重警備が敷かれている故郷ボストンの事を考えずにはいられなかった。
「ラウンド直前、テレビで流れるニュースに釘付けになってしまいました」と、ドリスコルは言った。「映画を見ているような感覚でニュースを見てしまった。実際に起きている映像とは思えなかったよ」。
「私は、事件を起こした犯人が捕まり、公正な裁きが下される事だけを望んでいます」と、述べた。
一方で、ドリスコルはファンや他の選手が、故郷ボストンを気にかけてくれる事に大変感謝している。「多くの選手から、私の家族が無事か、知り合いが負傷していないかと尋ねられました」と彼は明かした。「ギャラリーの皆さんも、僕がいま何をしようとしているか理解してくれているし、後押ししてくれているのが伝わってきました」。
ボストンに想いを馳せるドリスコルは、これまでに7,000ドルを遺族へ寄付する事を決めている。「市民が団結し、イベントやチームを支援するような親密な関係を持つ事が、ボストンが熱狂的なスポーツタウンとして世評を受けている理由だろう」と、語るドリスコル。
「多くの人が、素早いサポートで互いを支え合っています。それは私の望んでいる事です」。
「ボストンは私の出身地ですし、私はボストンの街が大好きです。ボストンに暮らす人々は、僕の家族みたいなものですから」と、締めくくった。