2013年 タンパ ベイ選手権

フューリック、再びの優勝に向けて

2013/03/17 15:52

By Jeff Shain PGATOUR.COM Contributor

コースとの良好な関係は今年も継続。昨年プレーオフで敗れたリベンジを果たせるか(Getty Images)

ジム・フューリックにとって、難関のコッパーヘッドコースを4日間で攻略することは(彼が今週、他に抱えている仕事に比べると)さほど難しいことではない。

本当ならば、妻のタビサと共催する月曜日のチャリティー基金イベント(※)の準備のため、ジムは今頃、家に帰っても良かったのかもしれない。

「ここにいたから、今週はゴルフ以外の他のことは何もしないようにしたよ」。フューリックは冗談まぎれにそう言った。土曜日の「タンパベイ選手権」は4アンダーの「67」でホールアウトし、ケビン・ストリールマンジャスティン・レナードジョージ・クッツェーといったトップタイの選手を1打差で追いかける絶好の位置につけている。

もちろん、イニスブルックが名残惜しいわけではない。コッパーヘッドコースはPGAツアーのコースの中でも、彼のお気に入りのコースのひとつだ。コースのレイアウトも彼に協力してくれているようだ。3年前の優勝といい、昨年のプレーオフ敗退といい、相思相愛のようだ。

今年はあと18ホールで、再び優勝トロフィーを手にできるかという状況で最終日を迎える。

「所々でミスはしたけど、毎日プレーは良くなってきたような気がするよ」。最初の2ラウンドを「72」と「69」で終えたジムはそう言った。

「パターに自信が出てきた。パットを決められるようになってきたし、それが自信につながってきた。だからスコアも伸びてきたね」。

16番のボギーで、ジムは勢いを失ったかに見えた。しかし18番ではイーグル寸前まできた(惜しくも逃ししてしまったが)。7番アイアンでカップ数インチの地点を捉えたものの、そこから転がって3フィート地点でボールは止まってしまった。結果的にバーディでフィニッシュを決め、通算5アンダーで最終日を迎える。

フューリックは今週、チャリティーイベントのためにある重要な仕事を1つ任されている。
日曜日のラウンド後、ツアープロの仲間たちをポンテベルダビーチに移動してもらうためのフライトの手続きをしなくてはいけない。友人のジャスティン・レナードが最終グループでプレーすることを考えても、そんなに簡単なことではない。

「彼の調子が良いのは嬉しいよ」フューリックは言った。「彼のプレーが僕らの予定をきつくさせているけど、そんなことは問題じゃない。フライトを遅らせればいいだけの話だからね」。

(*)チャリティー基金イベント:米国スポーツ界で活躍する多くのトップアスリート達は、自分の関心ある社会問題に積極的に向き合うため、自身の名前を使ったチャリティーイベントを開催して、ファンドレイズ(寄付金集め)活動に熱心に取り組んでいる。

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