2019年 3Mオープン

「うまくまとめられた」 松山英樹は3戦ぶりトップ10

2019/07/08 09:45
もどかしい1日も最後はバーディで締めくくった

◇米国男子◇3Mオープン 最終日(7日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7468yd(パー71)

うだるような暑さの中で2打差を追った最終日、松山英樹は何度もグリーン上で天を仰いだ。前半こそ2つスコアを伸ばしたが、後半はわずか1バーディにとどまって、3アンダー「68」。優勝したマシュー・ウルフに5打差の通算16アンダー7位で終戦した。

前半がカギと言った最終日。松山は1番をボギーとしたが、2番はラフからの2打目を迷った末にレイアップして1パットのパーセーブ、3番も右OBギリギリのラフからグリーン横に運んで、ここも1パットのパーとした。

「最近、最終日になると3日目まで良かった1Wショットが荒れることがある」と松山は言う。それでも、5番以降は修正に成功して、8番までに3つのバーディを重ねていった。「悪いながらも最低それくらいのゴルフはしなきゃいけないと思っていて、それはクリアしたと思う」と前半を2アンダーで折り返し、勝負の後半へと入っていった。

だが、10番の6mのバーディパットはカップの縁で止まり、12番(パー5)は2オンしたものの3パットのパーとした。これは、松山にとっては実に163ホールぶりの3パット。2015年に記録した「182ホール」という自己ベストに次ぐ「3パットなし」の連続記録はここで途切れた。

「なかなか、あとひと転がり、あとひと筋が違って入ってくれない」と、13番も4mのチャンスを生かせず、終盤は「なぜか分からないけど、ショートしがちだった」とカップに届かないパットが続いた。

パッティングに課題は残ったが、「うまくまとめられたのはすごく大きい」と結果を見れば、3戦ぶりのトップ10入りに納得できる部分もある。「きょうの出だし3ホールの内容からいうと、20位、30位になってもおかしくなかった。それを最後の5ホールくらい、連続でいけばチャンスがある位置にいられた。これが最終ホールで1打を争うくらいになってくれれば、すごく楽しみ」と松山は言う。

この日のハイライトは2番、3番の驚異的なパーセーブだったかもしれない。ミスパットもありながら、それでも上位に食らいつく。改めて、松山のすごみを感じるプレーだった。(ミネソタ州ブレイン/今岡涼太)

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