2019年 全米オープン

痛恨のシャンクも 松山英樹はバーディ締めで挽回誓う

2019/06/15 12:39
ショットがトラブルになるケースも多かった

◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(14日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

時間の経過とともに、冷たい風には小雨が混じり始めた。松山英樹は3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「73」で回り、通算イーブンパーで初日の16位タイから32位タイに後退した。首位ゲーリー・ウッドランドとの差は9ストロークとなり、「流れを作らなければ伸ばせない」と週末のチャージに期待を込めた。

2ydか、1ydか。わずかなミスが命運を分ける。前半アウトを2バーディ、2ボギーで折り返した松山はバックナインでスコアを落とした。10番(パー4)、フェアウェイからの第2打はグリーンのわずかに左へそれ、エッジ近くのラフに入った。ウェッジでの3打目は右に勢いよく飛び出し、奥のカラーまで転がった。「ボールが沈んでいたので、(ヘッドを)上から入れようと思っていた。最近(練習で)シャンクが多かったが、試合で出るとは思わなかった」という想定外のミスから4オン1パットのボギーとした。

さらに13番(パー4)、勢いよく放たれた1Wショットが落ち際にかけて右に曲がり、フェアウェイバンカーに落ちる。アイアンでの2打目はグリーン右サイドのテレビ中継用のスタンド付近のラフにこぼした。ロブショットも決まらず、今度は4オン2パットのダブルボギー。「ミスがミスを呼んでいる。さすがに危ない」と、背後の予選カットラインを警戒する事態になった。

「ショットも違和感はあまりなかった」というだけに、松山が悔やんだのが自らリズムを悪くした要所でのプレー。前半5番(パー3)の3パットボギーが「痛かった」と指摘する。「(その後、)流れを断ち切る意味で6番、7番で(バーディを)獲れなかったのが大きかった」。ヒヤリとする展開の伏線は前半にあった。

松山英樹は最終18番でバーディを決めた

最終18番(パー5)、残り76ydの第3打をピンそば30㎝につけるバーディフィニッシュに週末への希望を見出す。トーナメントはまだ半分、ココが「全米オープン」ということも7年連続の出場でよく知っている。

「良い流れでプレーできれば、5アンダー、6アンダーも出せなくはない。良い流れになるような、連続してバーディを獲るプレーなどを早くできれば」。ムービングデーはいっそう気温が下がる予報。日曜日につながるホットなロースコアをノルマにした。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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