2019年 全米オープン

新コンビ結成 ジェイソン・デイ復活の切り札は“ウッズの名参謀”

2019/06/12 12:04
ジェイソン・デイはスティーブ・ウィリアムズ氏とタッグを組んだ

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

タイガー・ウッズが2位に15打差をつけて圧勝した2000年のペブルビーチ大会で、隣にいたのは相棒のスティーブ・ウィリアムズ氏だった。そのウッズの“元エースキャディ”を今大会で起用するのがジェイソン・デイ(オーストラリア)だ。

ニュージーランド出身のウィリアムズ氏は、ウッズのメジャー通算15勝のうち13勝をアシストした名参謀として知られている。コンビを解消した2011年以降は、アダム・スコットのバッグを担ぎ、13年に「マスターズ」で優勝。近年は第一線を退き、スポットでアーロン・バデリー(ともにオーストラリア)らツアープレーヤーのキャディを務めてきた。

デイは昨シーズンに2勝を挙げた後、今季は未勝利が続いている。シーズンも終盤に差し掛かった時点での決断だ。「彼はこの場にとても長い間いて、タイガー・ウッズを13年間、グレッグ・ノーマンレイモンド・フロイドのキャディも何年もした。アダム・スコットも含め、世代における最高の選手たちばかり」と、その経験に絶大な信頼を置く。期間は未定だが、次週の米ツアー「トラベラーズ選手権」もタッグを組むという。

「これからもっとコミュニケーションをとっていかないといけないが、彼はコースで驚くべき実績を作ってきた。彼はポジティブで、仕事を始めてから僕も一生懸命取り組むようにもなった」とデイ。2015年に「全米プロ」で勝ち取った唯一のメジャータイトルだけでは飽き足りない。「2つ目も、もっと勝ちたいんだ。僕はまだ成し遂げていないことがある」

目標は明確だ。「スティーブに言ったんだ。僕のゴールはもう一度、世界一になることだって。できることは何でもする。だから必要だと思うことは何でも言ってくれって。彼は『ナンバーワンになるためにはたくさん犠牲も払わないといけない』と話してくれた。お互い、その意味は理解しているよ」(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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