2019年 全米プロゴルフ選手権

ケプカを10打差で追う松山英樹「少しでも縮めたい」

2019/05/18 10:53
10位に浮上した松山英樹。10打差に広がった首位の背中を追う

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(17日)◇ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)◇7459yd(パー70)

松山英樹が3バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算2アンダーの10位タイ。当コースで自身初のアンダーパーを出し、17位から浮上したが、首位を独走するブルックス・ケプカとは10打差に開いた。

7打差の首位ケプカを見上げスタートした前半アウト。3番(パー3)で2mのパーパットを沈めると、4番(パー5)では第2打をグリーン奥まで運んで初バーディを奪った。8番(パー3)では第1打を右に出しブッシュエリアに入れるピンチにも「ちょっと、怖さはありましたけど」というアプローチを1.5mに寄せて歓声をさらった。9番で7.5mを決める2つ目のバーディで、順調に折り返した。

トラブルは後半11番だ。目の前にコブがあるフェアウェイバンカーから9Iの第2打。「普通に打って越えるか、厳しいかなという感じ。薄く当たった」というボールは、“ドスッ”という鈍い音とともにアゴ上、土手の上の茂みに埋もれた。懸命に捜すが「見えなかった」。同組のザンダー・シャウフェレとそのキャディに発見してもらい救済を受け、ドロップ後の第3打をレイアップし、2mを決める1パットのナイスボギーを拾った。

506ydで難関12番では、221ydから4Iで5mにつけてバウンスバックしたが、その後は伸ばせなかった。2日目の方がショットの感触は良かったとしながら、「それでもフェアウェイにはいっているので良いのではないか」というキープ率は71.43%、パーオン率も83.33%。予選ラウンドを「悪くない2日間だった。欲を言えばあと1、2個は獲れたという感じ」と振り返った。

難コースで「63」「65」と好スコアを並べ、2位に7打差の前年覇者ケプカには「良いプレーをすれば、これだけのスコアが出るんだなと思う」と感嘆。それでも上位には、ジョーダン・スピースアダム・スコット(オーストラリア)、ダスティン・ジョンソンジャスティン・ローズ(イングランド)、リッキー・ファウラーら実力者がひしめいており、そのひとりに加わった松山も「少しでも縮められるよう頑張りたい」。今大会は最終日に7打差から逆転優勝した例(1978年/ジョン・マハフィー)もある。まずは、3日目のムービングデーで追い上げを図りたい。(ニューヨーク州ファーミングデール/林洋平)

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