「全米プロ」史上初! ケプカ連覇へ2度目の大会ベスト「63」
2019/05/17 15:00
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(16日)◇ベスページ州立公園ブラックコース(ニューヨーク州)◇7459yd(パー70)
世界ランキング3位のブルックス・ケプカが連覇へ力強く踏み出した。7バーディ、ボギーなしの7アンダー単独首位。前年大会の第2ラウンドに続き、「全米プロ」史上初になる2度目の大会最少ストロークに並ぶ「63」を記録し、「僕のキャリアで最高のラウンドだ」と胸を張った。
観客の大声援が主に同組のタイガー・ウッズに向けられる中、「楽しいもの。観客が多いのは良いことだ」と力に変えた。前半の難関10番で13mを決めバーディ発進すると「これでいけると思った」。最終9番は10mを決める7つ目のバーディで締めくくり、「ベストを尽くそうとしただけ」と余裕の笑み。フェアウェイキープ率は64.29%。深いラフに入れると罰打同然、ただ規格外の29歳にそんな常識は通用しなかった。
出場155人(棄権1名)の平均ストロークは「73.064」で、アンダーパーはわずか16人。ウッズが「きょう、ケプカが出来る最高のスコアを出した」と評価すれば、4位につけたパット・ペレスは「コースが簡単に映るよ」。ツアー仲間たちも驚嘆交じりに称賛を惜しまなかったが、当の本人は「60を出せた」とさらりと言いのけた。
今週の開幕前には「ピークを合わせられる分、メジャーの方が優勝しやすい場合がある」と主張していたケプカ。前週「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」では4位に入った。ウッズの2006、07年以来になる大会連覇に向けて、視界は良好だ。(ニューヨーク州ファーミングデール/林洋平)