2019年 ザ・ホンダクラシック

ウッズとV争いを夢見る20歳 かつて日本で戦ったイム・ソンジェが首位

2019/03/02 13:13
着実なステップアップを経て最高峰の舞台へ。イム・ソンジェが首位に浮上した(Michael Reaves/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 2日目(1日)◇PGAナショナル (フロリダ州)◇7125yd(パー70)

PGAツアールーキーで20歳のイム・ソンジェ(韓国)がこの日ベストタイの「64」で回り、通算6アンダーの首位タイに浮上した。

イムは2017年まで日本ツアーに参戦。18年は米下部ウェブドットコムツアーで2勝を挙げ、賞金ランキングトップで今季のPGAツアー昇格を決めた。これまで2度のトップ10入りを果たし、現時点でフェデックスランク36位につけている。

48位からスタートすると、前半2番から3連続バーディ。3ホール続く難所“ベア・トラップ”では、最初の15番(パー3)で2.5mにつけてバーディとした。「ショットが良く、バーディチャンスが多かった」と満足そうに語った。

下部ツアーとの最大の違いは「ラフの長さとグリーン周り」。今週は昨季難易度ランキングで2位になったコースだが、昨年10月の開幕戦「セーフウェイオープン」で4位に入り、フェデックスカップポイントを加算させたことが気持ちに余裕を持たせている。「うまくスタートを切れたのは大きい。下部の賞金ランク1位でリシャッフル(出場優先順の入れ替え)を心配することもさほどない」と伸び伸びプレーしている。

昨年には、憧れるタイガー・ウッズのスイング動画を自ら撮影。「特有のオーラがある。フェードにフック、すごいショットを打つ。緊張しそうだけど、一緒に争いたい。そのためには毎週この位置にいないと」と、モチベーションのひとつになっている。

ツアー通算8勝のチェ・キョンジュ、09年大会の優勝者で同年「全米プロ」でアジア人初のメジャー制覇を果たしたY.E.ヤンら同郷の大先輩も、もちろん憧れの存在だ。「僕にとってのロールモデル」と目を輝かせた。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/林洋平)

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