原因究明いまだ至らず…松山英樹はパットスタイルの模索続く
◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 2日目(22日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7345yd(パー71)
松山英樹は3バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算イーブンパーの28位タイ。35位タイから順位を上げたが、初日に続きグリーン上のプレーに不満を残した。
パーで終えた前半18番で、外した3.5mを見返した。ラインに乗ったボールは、カップ付近でわずかにそれた。「一概には言えない。ミスもある。入らない原因が分かっていない」。この日は計29パット。「流れを悪く引っ張っている」「最後の締めが決まらないと伸びない」。そう言葉を並べた。
コースのポアナ芝は強いクセがある。2日間同組で通算10オーバーのマーク・レイシュマン(オーストラリア)の名を挙げ、「レイシュマンがこれだけ打つ。(コース全体の)難しさはある」。ただ、普段通り自らの原因はきちんと探る。「原因が分かれば、楽になる。グリーンに影響されないパットスタイルを見つけられたら良い」と述べた。
折り返しの1番から2連続で第1打をグリーン周辺に運び、連続バーディを奪った。5番では右の林の中からの第2打で、グリーン方向をさえぎる木々を避けるように大きくスライスをかけた。グリーン手前に持っていく果敢なリカバリーでパー。ショットは「良くはない」とする一方、「最低限はクリアしている。悪かったときに比べれば、全然良い。このパットで、アンダーで回れている」。地力で上を見られる位置は守った。
8番で1mのパーパットを外し、一つ落とした。3.5mをカップに蹴られた最終9番では、パターが宙を舞った。悔しい結果を穏やかな雰囲気で振り返るが、「落胆していますよ」。パターの試行錯誤が続く、苦しい日々に「何かをやってみないと、良いも悪いも分からない。現状を変えるには、やってみるしかない。それで良ければ良い。悪かったら、また何かをやれば良いと思う」。パター練習場には前日同様、愚直な26歳の姿があった。(メキシコ・メキシコシティ/林洋平)