裏街道は熱狂の夕暮れ タイガー・ウッズが14位へ急浮上
◇米国男子◇ジェネシスオープン 3日目(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
悪天候で順延続きとなっている大会は、3日目の午後3時に決勝ラウンドを開始した。タイガー・ウッズは早朝に第2ラウンドの6ホールをプレーし、52位タイで予選を通過。7ホールだけ完了させた第3ラウンドで、5つスコアを伸ばすロケットスタートを見せた。通算6アンダーで暫定14位タイに急浮上。最終日は29ホールを回る。
影が長くなったコースにウッズは熱狂を呼び込んだ。午後3時40分、インコースからスタートする“裏街道”にはギャラリーが大挙した。出だし10番をバーディとすると、続く11番ではフェアウェイから残り249ydを5Wで高いフェードボールを放ち、ピン右奥2mにつけてイーグル。さらに7mを沈めた12番から2連続バーディを決め、開始4ホールにすべて「3」と記した。
前日の第1ラウンドに3パットボギーを4つたたいて、グリーン上での出来を嘆いたが、「きょうは少し良くなったし、良いショットがいくつも打てた」と納得した。「前向きに捉えたい。転がりも少し良くなった」。ウッズは早朝に再開された第2ラウンドの最終9番でバーディフィニッシュを決め、薄氷を踏む思いで予選を通過。「もう一回長い一日が待っている。この2日間は体のいいテストになる」という週末に臨むことができた。
首位のジャスティン・トーマスは通算13アンダーまで伸ばしたが、34ホールを残している。天候も再び崩れる予報が出ている。ウッズは午前6時45分に再開する最終日早朝の気温の低さを警戒しつつ、この日没間際の勢いの持続を熱望した。「たぶん、午前2時か3時に起きて、準備を始める。長い一週間だけど、あとちょっとだ」と力を込めた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)