松山英樹は2日続けて27ホールへ 日没間際に復調の気配?
◇米国男子◇ジェネシスオープン 3日目(15日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
松山英樹は悪天候の影響で順延されていた第2ラウンドを5バーディ、2ボギーの「69」で回り、2アンダー34位タイで予選を通過した。引き続き突入した第3ラウンドは9ホールを消化してスコアを3つ伸ばした。一日に27ホールを回り、通算5アンダー暫定20位タイで決勝ラウンドの残りが行われる最終日を迎える。
ようやく晴れ渡った空の下で、松山の長い一日は始まった。第2ラウンドは前半9番を終えた時点で2バーディ、2ボギーとスコアを伸ばせず、予選カットライン上に。「ショットもパットもドタバタやっていたので」と重圧も感じていたという。
それをはねのけたのは、2つの「奇跡的なバーディ」。折り返し直後の10番、1Wで右に曲げた後、第2打でバンカー越えのアプローチをピンそば2mにピタリとつけバーディを決めた。グリーンのタテ幅が短いロケーションからのスーパーショットが歓声を呼んだ。
さらに11番(パー5)では大観衆も味方につける。2オンを狙ったショットが大きく左にそれ、ネイティブエリアへ。ひざ丈よりも低い雑草の中にめり込んだのか、ロストボールの危機に瀕したが、周辺にいたギャラリー約50人がいっせいに捜索して球を発見。「もう、ないだろうな…と思いました。でも、見つけてくれて良かった」。松山は「Thank you guys!(みんなありがとう)」と笑顔を見せると、続くアプローチを3mに寄せ、2連続バーディを披露した。予選通過にはこの中盤の2ホールと、続く12番のパーセーブが大きかった。やや左足下がりのライからのバンカーショットをピンそば1mにつけて拾った。
ショットの状態は「全然ダメですね」と、ため息が止まらない。前半6番(パー3)では第1打をピンそば1mにつけるシーンもあったが、「距離感も全然合っていなかったので、”合わせ合わせ”でやっていた」と心境を明かした。「良いところも何カ所かあった。それが何で出たのかも分からない。悪い原因も分かってない。それを見つけられれば、スコアを伸ばせる自信はある。原因を早く探りたいと思う」
不安を抱えて、2時間弱の休憩後に開始された第3ラウンドはバーディラッシュになった。前半11番(パー5)、UTで2オンに成功して2パット。15番では6mを強気に沈めた。さらに17番(パー5)では2打目を右のラフに入れるミスから、ピン右1.5mにつけて3つ目のバーディ。18番をパーとした午後5時45分に日没サスペンデッドとなった。
最終日は午前6時45分(日本時間午後11時45分)に後半1番(パー5)から再開する。27ホールを回ったこの日、最後のハーフでフェアウェイキープを逃したのは2ホールだけだった。わずかでも期待を持って、再び27ホールの戦いに挑む。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)