2019年 ファーマーズインシュランスオープン

ターニングポイントは9番 松山英樹はローズと7打差に

2019/01/27 09:51
松山英樹は1Wショットに苦労して上位をキープできなかった

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(26日)◇トリーパインズGC サウスコース (カリフォルニア州)◇7698yd(パー72)

通算12アンダー2位から出た松山英樹は3バーディ、4ボギーの「73」で回り、11アンダーの6位タイに後退した。最終組でぶつかった首位ジャスティン・ローズ(イングランド)との差は7ストロークにひろがった。

現在の世界ランキング1位の背中を3打差から追った松山は、左ラフから2mのチャンスを作った前半2番から2連続バーディを決めた。4番を終えて1打差に迫り、マッチレースの様相も予感させたが、5番でグリーン上のミス。「ちょっとイヤだなという感じがあった」という1mのパーパットをひっかけて3パットボギーをたたいた。

一発の手痛いショートパット以上に悔やんだのが、前日2日目に安定していた1Wショットの不調だった。「フェアウェイに3回しか行きませんでした」と自ら切り出す。「チャンスを作れなかった。(原因は)フェアウェイから(2打目を)打っていない分が大きい」

次第にローズとの差は元に戻り、明暗がはっきりしたのは折り返しの9番(パー5)。松山はローズを8ydオーバードライブする337ydをかっ飛ばしたが、フェアウェイからの2打目がグリーン右のバンカーへ。足元よりボールが高い位置にある難しいライから、グリーンをオーバーさせ、4オン2パットのボギーを喫した。「(3打目は)簡単ではなかったですけど、ボギーにするようなライではなかった」。ローズは2オンから5mを沈めてクールにイーグルを奪取。一気に3ストロークひらき、6打差になった。

久々に優勝争いの緊張感を味わった松山英樹

16番(パー3)で第1打をピンそば1mにつけるなど、松山はアイアンショットには及第点を付けた。パットも「最近は1回外すと2、3回外してもおかしくなかったが、それがなかったのは良かった」と飲み込んだ。一方で、久々の優勝争いについて「意外と落ち着いてやれていたけれど、悪くなっていくにつれてプレーが早くなってしまった。久々なので仕方がないですけど、もうちょっといいプレーがしたかった」と課題も感じ取った。

最終日は、最終組の3つ前の組からスタートする。「7打差は大きいけどしっかりとプレーできればチャンスはあると思うので頑張りたい」。難コースでもう一度ロースコアを狙う。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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