「何もかもダメ」 松山英樹は2019年初戦に無念
◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 最終日(13日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
松山英樹はショット、パットともに低調で「73」と落とし、通算6アンダーの51位に終わった。今週初のオーバーパーで18位から下がり、「何もかもダメだった」と述べた。
フラストレーションをためた一日を象徴する締めくくりとなった。最終18番(パー5)で、3mのバーディパットがカップに蹴られた。スタンド席から悲鳴にも似た声が飛ぶ。険しい表情を浮かべた松山は「自分の良いパフォーマンスを出せないと、こういう結果になると改めて思った」と2019年の自身初戦を振り返った。
目標にしたトップ10へは、出だしからつまずいた。1番で3パット、2番で1.2mを外す2連続ボギー。「パットがアジャストできなかった。ショットにも影響した」。第1打は左右に散った。全体70位のフェアウェイキープ率28.57%(4ホール/14ホール)。「ほとんど(フェアウェイに)行っていない。グリーンもとらえられていない」。前半3番と最も易しい9番(パー5)の2バーディにとどまった。
極端に好みの分かれる独特なコース。両サイドからせり出す木々の枝が、ティグラウンド上で“視覚的”に落としどころを惑わす。「距離は短いけど、なぜかここでは結果が出せない」という選手たちが多くいるのも事実だ。松山も芽の強いバミューダ芝グリーンを含め、苦手とした。ただ、「グリーンは関係ない。(パットもティショットも)自分の問題」と断じた。「立て直せる状況だったら、スコアは伸ばせた。まだそのレベルにない」と言った。
今週、1Wやパターは新たな物を使用した。ライン読みには、指をかざすメソッドを時折取り入れた。約1カ月ぶりの実戦で、自身の調子を確認する意味でも「試合でしか分からないことがたくさんある。良かったこともある」。初日、3日目とショットの好感触を得かけ、「そこが最低レベル」とした上で「まずはそこまで早くもっていきたい」と話した。
次戦は「ファーマーズインシュランスオープン」(トリーパインズGC/1月24日~)に出場予定だ。「悔しいのはある。けど、次に向けて練習したい」。懸命に取り組む姿勢は、今年も変わらない。(ハワイ州ホノルル/林洋平)