体調は「大丈夫」 松山英樹“ぶっつけ本番”もパーオン率1位
◇米国男子◇BMW選手権 初日(6日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7237yd(パー70)
松山英樹は5バーディ、1ボギーの「66」で回り、プレーオフ第3戦を4アンダーの12位タイで発進した。前日のプロアマ戦は35度の気温もあり、前半を終え体調不良で途中棄権した。“ぶっつけ本番”で臨んだアウトコースも苦にせず、ショットでグリーンをとらえ続けた。
前日はイン9ホールを回り終えると、宿舎に戻ってコンディション回復に努めた。この日も気温34度に達したが、「(体は)やれているので、大丈夫です」。休養は大きかったか、と問われ「きのうやっていたら、きょうできたかわからない話なので」と答えた。体調面の不安をぬぐい、開幕前に確認できなかった1番からの9ホールにスコアを伸ばした。
「長いパットが入ってくれたり、流れに乗れそうなところでポンポンと入ってくれた」と序盤はグリーン上で勢いを作った。前半4番に13mのバーディパットを決めるなど、長短のパットを決めた2番から3連続バーディとした。打ち上げの第2打をグリーン手前まで運んだ9番(パー5)は、アプローチをタップインの距離に寄せ4つ目のバーディを奪った。
中盤以降は徐々にティショットが「暴れ出した」と前週と同じく左に飛び出す場面が目立った。19mから3パットで初ボギーを献上した後半11番も第2打を左ラフから放った。パーオン率は全体1位になる94.44%(17ホール)を記録しながら、フェアウェイキープ率は50%。ショットの感触は「良くも悪くもない」という。ラフからグリーンに乗せるホールが多くなり、「なかなかセカンドもつかなくて、パットも決め切れなかった」と終盤17番にバーディを奪うまでスコアを動かせなかった。
同時刻にインからティオフしたタイガー・ウッズの8アンダーには「良いプレーをすればそれくらいはいくと思う」と述べた。予選落ちのない4日間大会は、5年連続となるプレーオフ最終戦の出場権もかかる。「しっかりと伸ばしていけるようにしないと置いて行かれるので」と気を引き締めた。(ペンシルベニア州デラウェア/林洋平)