2018年 デルテクノロジーズ選手権

「原因はいろいろ」松山英樹はチャンス少なく

2018/09/01 09:18
1Wショットが左に出た松山英樹。スコアを伸ばしきれなかった

◇米国男子◇デルテクノロジーズ選手権 初日(31日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7342yd(パー71)

松山英樹は3バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「71」で回り、首位と6打差のイーブンパーの42位とした。前半インでひとつスコアを伸ばしながら、中盤に失速した。最終ホールをバーディで締め、2日目以降の巻き返しに向かう。

気温35℃を超えた高温多湿の前3日間と異なり、涼しくなった初日。前半12番でバーディを先行させるなど序盤こそチャンスを作ったが、次第に1Wショットが左に出始めると我慢の展開を強いられた。ともに第1打を大きく左に打ち出した18番、2番(ともにパー5)では、2打目をレイアップしフェアウェイに置きながらピンそばにつけられず、スコアを伸ばせなかった。

ティが前に出された後半4番(279yd)に2つ目のバーディを奪った後も、流れは好転しなかった。2打目を傾斜の激しいグリーン左手前に落とした5番では、足場の悪い3打目でグリーンをオーバーさせて2パット。“貯金”を吐き出すダブルボギーを喫した。第1打を左に曲げた7番(パー5)ではフェアウェイからの2打目をグリーン手前に落とし、4オン2パットのボギー。3つあるパー5でスコアを1つ落とした。

この日フェアウェイをキープしたのは6ホール(42.86%/14ホール中)、全体88位(出場97人)にとどまった。第1打を乱しながらリカバリーで対応し、オーバーパーは回避した。スコアを作り切れなかったことについては「原因はいろいろある。(第1打を)曲げたホールでボギーを打ったわけではなかったので、そこはなんとも言えない」と話した。

最終9番ではピン上9mからのバーディパットをカップ中央から流し込んだ。難しい位置に切られたカップをすり抜ける場面が何度もあり「そういうところに切ってあった。ただ最後は入って良かったです」と振り返った。

今大会終了時点のフェデックスカップランク上位70人に次戦「BMW選手権」の出場権が付与される。PGAツアーの試算では、同ランク58位の松山は今大会で70位以内に入ると、5年連続でプレーオフ第3戦への切符を確保する可能性が高いという。

午後6時前にホールアウトすると「グリーンの感じも全然違うと思う。うまく対応できれば良い。調整できるようにしたい」と、全体の第2組、午前8時27分にスタートする2日目を見据えた。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)

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