2018年 ザ・ノーザントラスト

「もうやばい」からの予選通過 松山英樹は安堵

2018/08/25 08:45
ショットが荒れながらも44位で決勝ラウンドに進んだ松山英樹

◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 2日目(24日)◇リッジウッドCC(ニュージャージー州)◇7385yd(パー71)

首位と1打差の5位タイからスタートした松山英樹は3バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「73」と落としてホールアウトした。「久々にここまで悪いショットを打ってしまった」と通算2アンダーの44位に後退し、週末は8打差に開いた首位を追う展開となった。

「6番まではなんとかショットも範囲内に行っていたのに、7番くらいからどんどん悪い方向に行ってしまった」。7番では2打目をグリーン右手前の斜面に落とした上、アプローチミスが重なりボギーを先行した。続く8番でも2打目がグリーン左のラフにこぼれ、アプローチはグリーンオーバー。2mを外して4オン2パットのダブルボギーとし、通算1アンダーまで後退した。

予選カットラインが背後に迫る中、9番では6.5mを決めて初バーディ。だが、なかなか松山に追い風は吹かない。10番では、フィニッシュでアイアンを手放した2打目がグリーンを大きくショートし、寄せきれずにボギー。さらに11番(パー3)でも、ティショットのミスから連続で落としてカットライン上のイーブンパーとなり、「ああ、もうやばいな。落ちるな、と思ってやっていた」。予選落ちの焦りを感じながらの中盤戦となった。

ようやく流れに乗ったのは、フェアウェイから3mにつけて2つ目のバーディを奪った14番。17番(パー5)では、残り279ydから3Wを強振してピン奥9mに2オン成功。2パットのバーディとし、安全圏の通算2アンダーに乗せた。

最終18番でも試練が待っていた。右ラフから209ydの2打目は、ピン方向の上空には木の枝。左側から大きくスライスをかけてグリーン左にキャリーさせ、右サイドに切られたピン左奥3mに乗せた。「あれは、たまたまです。決められないところが、流れが悪い」と逃したバーディフィニッシュを悔いたが、ギャラリーから大歓声が飛ぶ一打となった。

終盤の粘りのプレーについては「評価に値しないです」としたが、その声に重い響きは少ない。「とりあえず予選を通れて良かった。(予選落ちだとフェデックスランクが)90位くらいまで落ちるので、3戦目が危ない。立て直す感じで頑張ります」と、プレーオフ第3戦に進むための条件であるランク70位以内(現在は76位)を気にかけながら、週末の挽回を誓った。(ニュージャージー州パラマス/塚田達也)

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