ビッグスコアの予感が的中 松山英樹「64」で暫定22位に浮上
◇米国男子◇ウィンダム選手権 3日目(18日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)
決勝ラウンドに入り、松山英樹が一気にアクセルを踏み込んだ。序盤から次々とチャンスを作り、1イーグル5バーディ、1ボギーの「64」でホールアウト。予選カットライン上の53位から通算9アンダーの暫定22位に浮上し、「久々にいいスコアなので良かったと思う」と6アンダーのプレーに及第点をつけた。競技は悪天候により翌日順延となった。
2日目を終えて「出せなくもないと思う」とほのめかしていた、ビッグスコアの予感が的中した。グリーンを外したのはわずか2ホール。2日目に苦しんだパットも、この日は「良くないところも確かにあるが、きょうはうまく入ってくれた」とかみ合いを見せた。前半2番で左ラフからピン左2mにつけてバーディを先行。3番(パー3)で2m、4番で5mを外して足踏みしたが、続くチャンスホールの5番(パー5)で加速をつけた。
1打目の1Wショットは左ラフに入れたが、残り171yd、打ち下ろしの2打目を9番アイアンでピン左手前9mに2オン成功。このスライスラインを読み切ってイーグルを奪い、ギャラリーから大歓声を浴びた。
8番では2.5mのチャンスを外したが、再び2.5mにつけた9番ではしっかりと沈めて通算7アンダーへ。バックナインに入っても、放たれたボールは次々とピンに絡む。12番(パー3)はピン右1.8m、13番ではピン右1mにつけて連続バーディ。16番(パー3/175yd)でもピンそば1.2mにつけ、一時は通算10アンダーに乗せた。
惜しいパットをいくつも外した。最終18番では、アプローチミスから唯一のボギーをたたいた。それでも、久しぶりの好スコアが気持ちを前に向かせる。「やっぱり結果が出ると(気分的に)ラクになる。そういう意味ではよかった」。つかみかけた上昇の流れを、次週からはじまるプレーオフシリーズにつなげる最終日としたい。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)