2018年 全米プロゴルフ選手権

ロストバゲージもなんの 小平智はフライト後18ホール完走

2018/08/07 12:20
小平智(右)はキャディバッグが遅れて到着。実は宮里優作も前日に荷物が届かなくて…

◇メジャー最終戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(6日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7316yd(パー70)

米ツアーメンバーの小平智が開幕3日前の6日(月)に会場入りし、さっそくコースチェック。前週「WGCブリヂストン招待」が行われたオハイオ州からの移動の間、キャディバッグの到着が遅れるアクシデントもあったが、精力的に練習ラウンドを行った。

午後に宮里優作と10番ティに立った小平は身軽だった。小平は…というよりは大溝雅教キャディの様子が軽快だった。手にしていたクラブは3W、ウェッジ、パターの3本だけ。実はクリーブランドからシカゴを経て、セントルイスへのフライトの途中、エースクラブが詰まったキャディバッグだけがロストバゲージになっていた。

残されたサブのクラブを持って、宮里の練習ラウンドに帯同。「ブリヂストン招待」でパットに苦しんで63位に終わった矢先のこと。ため息交じりに「“休め”ってことなんですかね…」と思わずこぼしたが、28歳もまた“ゴルフ小僧”だった。

宮里と9ホールを終えた後、小平はひとりでアウトコースに向かった。その途中、空港に遅れて到着したキャディバッグを持ったスタッフが合流。愛用するクラブを手にすると、たちまち元気を取り戻して残りホールをプレーした。

前週のラウンド内容に納得がいかず、ホールアウト後は失意の表情を見せていたが、「切り替えは早い方なんで」と笑った。「ショットはやっぱり悪くなかったと思います。ただ、運が悪いところもあって、そこが残念だった」と説明。残り2日間で、今季4度目のメジャーへの準備を整える。(ミズーリ州セントルイス/桂川洋一)

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