2018年 全米プロゴルフ選手権

“圏外”から挽回セヨ 松山英樹のメジャー最終戦の前評判は

2018/08/07 12:54
それでも期待せずにはいられない。松山英樹は開幕3日前にコース入りした

◇メジャー最終戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(6日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7316yd(パー70)

「僕に期待しないでください」、「予選落ちすると思う」。オハイオ州での「WGCブリヂストン招待」を終えた直後、松山英樹が今週のメジャー最終戦に向けて悲観的に語ったのは前日5日のこと。練習場での手応えがコースで発揮できないもどかしい日々が続いている。

松山は39位タイに終わった試合後すぐにオハイオ州からミズーリ州セントルイスに入った。翌6日(月)は午後からドライビングレンジを中心に軽めの調整。クラブを一通り打つ中、アドレス時にアライメント(向き)を確認するスティックを置き、丁寧にスイングと打球の軌道を確認した。

PGAツアーが毎試合の直前に発表するパワーランキング(優勝予想番付)では、前週優勝、そして大会連覇がかかるジャスティン・トーマスが筆頭候補に挙がった。2位にブルックス・ケプカ、3位にダスティン・ジョンソン…と続くところ、トップ20の中に松山の名前はない。3週前の「全英オープン」(80位)では20位の優勝予想だったが、その後の戦いぶりも影響しているようだ。

大会を主催する全米プロゴルフ協会の「注目すべき12人/ベルリーブCCでワナメーカートロフィを掲げる可能性がある選手たち」というセレクト(7月31日付)にもノミネートされず。各ブックメーカーのオッズも33倍から60倍前後と、10倍から20倍だった前年大会からすれば見劣りする。

それでも前回大会を5位で終えるなど、他の日本人選手やアジア出身選手の中での期待値も群を抜いた存在であることには違いない。残り2日で、自分の中の手ごたえをわずかでも上げられる可能性もある。(ミズーリ州セントルイス/桂川洋一)

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