初出場の時松隆光は39位 痛感した世界との差
◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 最終日(5日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)
WGC初出場の時松隆光は通算1オーバーの39位タイで4日間を終えた。初日の「68」をマークしてからは「71」を並べ続け、目標としていたアンダーパーでのフィニッシュはならなかったが、「トップ選手との差を感じられたのが一番良かった」と実感した。
初日、2日目と「マスターズ」王者のバッバ・ワトソンと、成績順で組み合わせが決まる3日目に「全英オープン」覇者のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と同組でプレーした。最終日は米ツアー2勝(うちWGC1勝)のラッセル・ノックス(スコットランド)が目の前の教材になった。「3日間一緒に回った人たちよりも距離は“おさえめ”だけれど、ボギーをなかなか打たない」という技巧派のプレーを間近で見た。
高校時代以来の米国でのプレーとなった時松は、計測2ホールにおける4日間の平均飛距離は292.5ydで最下位だったが、持ち味を生かして大崩れしなかった。ただ、そこだけに満足感はない。「上の選手はまずは飛んで曲がらない。僕はミスから曲がって、ピンを刺せなくなる。アプローチも引き出しが少ない。パットも入れきれない」と反省点をありったけ並べた。
優勝したジャスティン・トーマスは通算15アンダーで、自身とは16打の差があった。「20打近く開くということは、1日に(およそ)5打違う。『あのパットが決まっていればな…』というのは1日、1個2個ありますけど、5打縮まる感じはない。いきなりは縮められないけれど、一打、一打縮めていきたいと思います」と上を見上げた。
次週はメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」(ミズーリ州ベルリーブCC)に参戦する。「来週には間に合わないけど、世界で戦える機会があればそれまでに日本で腕を磨くのが大事だなと思いました」と謙虚に言う。そして「松山(英樹)さんとかみたいに、PGAツアーの常連選手になりたいとここにきて思いました」と次なる夢を口にした。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)