2018年 WGCブリヂストン招待

メジャー開幕4日前 好プレー続かぬ松山英樹「何をしたらいいのか」

2018/08/06 07:21
松山英樹は最後のWGCブリヂストン招待を戦い終えた

◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 最終日(5日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)

松山英樹は1アンダー36位タイから「72」とスコアを落とし、通算1オーバーの39位タイに後退して最後のファイヤーストーンCCでの戦いを終えた。2オンした2番(パー5)でのイーグルをきっかけに、5番までに4つスコアを伸ばしながら、その後は4ボギー1ダブルボギー。次週のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」(ミズーリ州ベルリーブCC)に向け「僕に期待しないでください」、「予選落ちすると思う」と厳しい戦いを覚悟した。

1年前の再現はならなかった。白地のポロシャツに青いズボン。「61」をマークした昨年最終日と同じコーディネートで登場した松山は、猛チャージを見せた序盤も技術的な不安を抱えていた。「いいところは3番(バーディ)くらい。(イーグルを決めた)2番もそんなに良いショットをした感じはなかった」という。

「気分的には行けるかな…という期待は持っていたけれど、うまくいかない」。6番で左に曲げた1Wショットは木の根元につき、真横に刻んだ後、3打目を左のバンカーに入れてダブルボギー。「ティショットのミスは仕方ない。今週は曲がると分かっていた。でも必要以上にダボにしてしまった」。第1打をグリーン左手前のラフに落とした8番も「全然ボギーにするようなところじゃない」と断じ、「自分が想像している倍くらい悪かったりする」と、打ちひしがれた。

4日間でパー3を除く56ホールのうち、フェアウェイをキープしたのは19ホールだけ。出場71人のうち下から2番目の69位タイだった。3日目に手応えを持っていたパッティングも、日曜日は振るわなかった。11番では1.2m、12番(パー3)では3mのバーディチャンスを外した。「前半までは良かったが、違和感を持ったらずっと悪いままで終わってしまう」。ショットも、パットも「何をしたらいいのか分からない感じ」と繰り返した。

松山英樹はミスショットの後、思わずティグラウンド脇のイスに腰を下ろした

大会は今年を最後に当地から離れ、「WGCフェデックス セントジュードクラシック」にリニューアルする。松山は2013年大会でタイガー・ウッズと初めて同組でプレーし、昨年はタイトルを奪った。「自分が良いプレーをすれば勝てるんだと分かった。もう去年のことだけど、うれしい。ただ(今の)現実は下の方で、良いスコアで回れない状況。こういう難しいコースで結果が出せる状態に戻りたい」。栄光と挫折の記憶が入り混じる。

メジャーの開幕は4日後だ。「無理だと思う。(良いショットが)続かないんで…。気楽に行きたいと思う」とため息をついたが、ティタイムはやってくる。「そんなこと言っても試合はあるんで、良いものが出せるように頑張りたい」。叫びたくなるような思いを抱え、いち早くセントルイスに向かった。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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