2018年 全英オープン

サッカーW杯は勝った?負けた? 同世代スピースに挑むシャウフェレの“ルーツ”

2018/07/22 12:15
シャウフェレは初のメジャータイトルへ向け同世代のスピースと激突

◇メジャー第3戦◇全英オープン 3日目(21日)◇カーヌスティ(スコットランド)◇7402yd(パー71)

最終18番、6mをパターで沈めたバーディが、同世代との最終組対決を呼び込んだ。メジャー未勝利のザンダー・シャウフェレが3位から6バーディ、2ボギーの「67」で回り、9アンダーとして前年王者のジョーダン・スピースケビン・キズナーと並ぶ首位に立った。

昨シーズンの最終戦「ツアー選手権」で年間2勝目を挙げ、PGAツアーの新人賞に選ばれたシャウフェレ。今季は勝利こそまだないが、5月の「ザ・プレーヤーズ選手権」で2位、6月「全米オープン」で6位に入った。ジャスティン・トーマス、そしてスピースと同じ1993年生まれ。学生時代からツアー参戦していた前年王者については「世代の中で、僕が一番テレビで見ていた選手が彼だ。だからいま、こういう状況は気分がいい」と、メジャーの最終日を心待ちにした。

カリフォルニア州生まれで米国籍のシャウフェレは、父がドイツとフランスのハーフ(母は日本育ちの台湾人)。「だから(欧州での)全英オープンには馴染みがあるんだ」という。

少年時代はサッカーに打ち込んだ時期もあり、前週まで行われていたW杯にも注目。「僕のルーツはドイツにあるけれど、(予選リーグで)負けちゃった。でも都合のいいことを言うと、僕は(優勝した)フランスの血も入ったクォーターでもあるからね」。小さい頃から多くの地域の文化に触れてきた24歳が、最古のトーナメントを制すチャンスを手にしている。(スコットランド・カーヌスティ/桂川洋一)

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